森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

大幅に撤収


こんにちは。


米国市場の下落が止まりません。


年明けは成長株に売りが集中していましたが、4月以降 ダウ銘柄と言い、バリュー株と言い、関係なく 全面的に売られる展開になっています。
各方面から指摘があるように、コロナ後回復の2年間の上昇期が終焉し、トレンドがほんの数か月の短い期間に目まぐるしく変貌した。
筆者は 少し前までは底入れが近いと期待していましたが、「予断を許さない」、「いや、今はまだ下げの6合目、7合目だ」という見方も多く、客観的に見ても、CPI指数や6月のFOMC前後の環境データを見て、楽観的な現状維持は当たらないと判断しました。
また、今回の「株価全面安」は容易には反転せず、長期化する可能性があると判断するに至りました。


筆者の運用についても、ドルベースでは既に赤字圏入りの保有セクターも出始めており、円ベースで黒字である(含み益がある) うちに、一旦、米国運用を一定程度減らす判断をしました。
米国現物株式と 投資先が海外の投資信託については、運用額を概ね4割程度減らしてキャッシュに退避させる判断をしました。



【米国運用についての当面の方針】
・成長株セクター:ほぼ全面的に撤退
・S&P500/VIG:半減
・ヘルスケアセクター:半減
・生活必需品セクター(XLP):保有継続して様子見。適宜判断
・公益事業セクター(XLU):保有継続して様子見。状況により一部買い増し
・バリュー&配当セクター: 部分的に利益を確定し、7割程度で様子見
・債券ETF:維持。少額でもあり、債券ETF価額は反転したがっている兆候あり、買いも。
・配当貴族指数の投信:継続、定期積立
・個別株:撤退か継続かを個別に選択
  ・マイクロソフト:保有継続
  ・他グロース銘柄:概ね売却
  ・ASML:保有継続(少額でもあり、半導体供給不足解消需要を待つ)
  ・生活必需品関連:銘柄毎に取捨選択



【ファンダメンタルな背景】
・米国の高インフレが、想像以上に長期化しそうである。
・世界的に金利が上昇しており、世界的な長期の景気後退が予想される
・今は円安なるも、更なる一本調子の円安進行は無い


【テクニカルな理由】
・買い増しは、底値圏入りを確信してからでも遅くない
・ということは、運用の一定割合を一旦現金退避し、底打ちで再度入るので良い
・円安頼みの維持を続けることは困難
 (急激な円高戻りは考えられないが、かと言って一本調子の円安頼みもまた危険)


【現金化の方針】
・半分を円貨決済、半分をドル決済 (両方向の為替リスクのヘッジ)


【今後の方針】
・底打ち時期は不明なるも、当面、9月下旬か10月の底入れを仮に想定
  ・インフレの方向性がいずれ見えて来る、また、年末までのFF金利が確定する。
・底値圏入りと確信が持った時期に、改めて入り直す



何もせずに静かに5年間持ち続ければ再び市場は回復して同じ結果になることは承知しています。
しかしながら、長ければ数年継続する含み損状態も芳しくないため、含み益のあるうちに資産縮小を止めて、改めて捲土重来の適期を観る決断をしました。


ではまた。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。