森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

直近1年の主力投信の成績


こんにちは。


日米の株式市場は、コロナ禍からの経済回復過程におけるインフレーション(物価や人件費高騰)の影響で、不安定な状況が続いています。


さて、公募投資信託の各種データを提供している「モーニングスター社」より、本年5月31日を基準日とする 新しいデータが更新公開されましたので、筆者が運用している投資信託の中から主力のものについて、直近1年の成績を整理して比較してみたい。


直近の1年は、” 前半は 金融緩和の継続で値上がりが継続、後半は 金利上昇不安で大幅下落” という両極端な 位相の足し算になっていますので、各銘柄の "強弱両方の特性" が 共に発揮された 非常に面白い期間だと考えています。



【前提条件 ならびに留意事項】
① 筆者の運用する投信の中から ”主力の8つ” についての成績を比較しました。
② 以下に掲げた表は、筆者自身の運用の成績を示すものではありません。
  あくまでも投信ファンド自身の客観的な成績データです。
③ 成績の比較期間は、直近の1年としました。
  運用成績は、経済情勢の様々な要因により傾向が非常に大きく変わりますので、
     あまり古いデータではなく、直近1年だけで比較しました。
④ 筆者としては、今後の積立の比重バランス判断の目的のために使用します。
⑤ 表の見方としては、順位点の小さいものが、上位 ということになります。



では早速、比較整理した表を掲載します。


注:リターンの数値の単位は、%(パーセント) です。



【コメント】
個別の項目では、
・1年リターンは、次世代REAT毎月決算型が第1位
・1年シャープレシオ(上昇安定性)は、野村・配当貴族が第1位
・6か月リターンは、グローバルリアルアセットが第1位
となりました。
(ちなみに、モーニングスター社からは、6か月のシャープレシオは公開されておりません。)



さて、総合的には、上に書いた【前提条件 ならびに留意事項】の範囲においては、
表No.3の 野村・米国株式配当貴族が最優秀となりました。この1年のシャープレシオは他銘柄の追随を許さない抜群の数値です。
これを含め、比較の3項目において満遍なく上位の成績を収めており、言い換えれば、順風な時期と逆風の時期の両方を 乗り越えて出したこの成績は、この1年に関して言えば文句のつけようがありません。
設定来の約5年半でも好成績のため、今後ともコアの運用先として最大限に活用する考えです。


逆に、ナスダック指数が大きく下げたので No.6の NASDAQ100投信の6か月リターンは大きなマイナスとなっています。既に底値圏内に近いと考えられれば、積立を中断することなく継続するのが 数年後の将来的には報われると考えられます。


資源や穀物等の価格が高騰しているので、年明け頃から No.4のコモディティ関連投信の成績が良いです。ただ、いずれ諸事情が落ち着いてくれば基準価額は低下してくるので、いずれ売却等の時期を勘案する必要があるかも知れません。


表 No.8の銘柄は、まだ日本で運用開始されて1年を経過していませんが、バリュー株の集合体として高金利・インフレ局面で買われ、直近6か月リターンは好成績を出しています。



さて、筆者の総合的な資産形成方針としては、
(1)全天候型の銘柄や代表的なインデックスをコアとして長く活用する
(2)将来経済を支える成長期待ファンドを一定の比率で加える
という方針なので、
S&P500インデックス、全世界インデックス、米国配当貴族をコアとして 安定性を確保しながら世界のGDP成長の恩恵を享受し、また、一定割合のNASDAQ100ファンドやREATをサテライトで足して更なる成長の取り込みや アセット分散安定化を目指す運用を継続する考えです。



本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。