森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

2023年2月末の資産運用状況


こんにちは。



2023年2月末時点の資産運用実績を、2023年1月末対比で 整理して掲載します。
実際の金額については、筆者の勝手な都合により従前より省略させていただいております。どうぞご了承ください。



さて、この1か月の市場指数の変化は、1月末と比較すると下記の通りでした。


<市場指数>
 日経225平均   : +0.4%
 TOPIX     : +0.9%
 スタンダードTOP20 :+0.6%
 東証リート指数 : +0.9%


 NYダウ平均   :▲4.2%
 NASDAQ総合  :▲1.1%
 S&P500指数  :▲2.6%



<為替レート>  円 対 1ドル   
    1/31:130.12円 ⇨ 2/28 : 136.72円(6.6円、5.1%の円安)



【コメント】
・東京市場は、+0.5%強の 底堅い動きとなりました。
・米国市場は、3%前後 下落しました。米国でインフレ再燃のデータが出て、FRBの利上げ継続の観測が高まっているためです。
・為替レートは 米国金利の再上昇を織り込み、6~7円の大きな円安戻しとなっています。




1. 運用状況 (日米 2/28 終値ベース)


(1) 総運用資産トータル (リスク口座資産の総計)


  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +1.7%
  〇 現役運用証券の損益率(前月末比)の変化:▲3.2% (損益率:22.3%→19.1%)


    注★預貯金等他の金融資産との先月来の出入りはありません
    注★譲渡所得税は資産高から控除済み


【コメント】
 実現済利益を含む運用口座の総資産は 前月末比で 1.7%の増加となりました。
 一方で現役で運用中証券の損益率は 3.2%低下しました。これはTOB発表された 含み益率の高い銘柄を全売却して現役運用から外れたことなどの要因によります。詳しくは個別の項目で触れます。
 今月は、含み益率を前月と比較することはあまり意味が無い数字となりましたが、毎月集計して掲載しているのは、本ブログにおいては「現役ポートフォリオ」の前に進む力の把握と その変化をトラックし、PF最適化に繋げる目的です。



(2)国内運用


     〇 29銘柄
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +2.4%
  〇 現役運用証券の損益率(前月末比)の変化:▲4.6% (損益率:30.7%→26.1%)
    注★ 株式やETFの配当は含んでおりません(従来通り)。
    注★譲渡所得税は資産高から控除済み



【コメント】
 ポートフォリオ内で占有率が高く、親会社によるTOB&上場廃止の報道でストップ高の大きな上昇となった兼松エレクトロニクスを全売却して現役から外れたため、現役証券の含み益率は前月末比で大きく低下しました。
 また、兼松エレの売却資金で他の銘柄を買い増した(=分母が上がった) ことも 現役の含み益率低下の要因です。
他方で、兼松エレの全売却でそれなりの課税があったものの その実現益に加えて、ポートフォリオ内の他の銘柄も2月は全般的に堅調であったことから、国内運用残高全体としてはプラスで着地しました。



(3)米国株運用(含む米国ETF, 米国債券)


  〇 24銘柄
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +1.5%
  〇 現役運用証券の損益率(前月末比)の変化:+0.2% (損益率:8.4%→8.6%)
    注★ 損益率は 株式やETFの配当は含んでおりません(従来通り)。
    注★譲渡所得税は資産高から控除済み


【コメント】
 米国運用は、ドルベースでは 3%程度資産縮小しました。しかしながら為替レートが円安方向に5%ほど動いたため、円ベースでは辛うじて増加した状況です。
 FRB政策金利のピークは 秋頃にずれ込みそうな気配の為、米国市場は当面の間は調整が続く公算です。大きく低下したら まとまった買い増しを検討します。



(4)投資信託


  〇 17銘柄
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +0.6%
  〇 現役運用証券の損益率(前月末比)の変化:▲2.9% (損益率:18.7%→15.8%)
   注★: 分配金は、現役で運用する投信銘柄のみの分配金を含んでおります。
      解約済み銘柄の分配金は、口座内の投資余力に含んでいます。
   注★:譲渡所得税は 資産高から控除済み


【コメント】
 投信の運用先の大部分が米国または海外のため、傾向は 米国株運用と同様の状況です。


 2月は、保有高が一番大きく含み益も最も大きかった「配当貴族投信」が 初購入来 2年8ヶ月ほどで 少し前に既に"恩株化"していましたが、今後当面の米国動向が不透明のため、半量を売却・実現益化して現役証券から外れたことで残された現役証券の損益率(含み益率)は低下しました。従って、現役の含み益率を 先月のそれと比較しても ほとんど意味はありません。
 それでも 現役部分を取り出して毎月継続集計しているのは、本ブログにおいては、「現役ポートフォリオ」の上昇力の状況を毎月トラックし PFの最適化・リバランスに繋げる目的です。


 筆者主力の投信が この先 地合いで大きく下げたら、既に部分利確した同一銘柄であっても改めて買い増しを進めます。良い投信は インデックス相当の幅で動きはするが、地合いと逆方向に動くことは まずなく、個別株のように突然 予想外に大幅な値動きすることも無いので、慌てずに対応可能で、かつ、売買単元の境目が無く金額面で柔軟に対応できる点が非常に優れています。売買が たとえ3、4日遅れても年単位で見れば大勢に影響なく、機敏さが次第に落ちて来るシニアにも扱いやすいのが大きな魅力であります。アクティブでも10年実績の良いものを厳選すれば、はずれが無いですね。



2.総括コメント


2022年の年初から通して概観すると、総運用残高は 2022年明けからの「米国FRB 利上げ」で 毎月 縮小を余儀なくされる厳しい9か月が続きましたが、昨年9月末の集計で底を打ちました。
その後は(12月末に多少のディップがありましたが)、基本的には 2021年年末のピークをも上回って、2022年の秋以降は 運用開始来のヒストリカル・ハイを毎月更新できている状況です。


その要因は幾つかありますが、明らかに国内の堅調さ、底堅さ があります。
国内の堅調さの原因は、似たような要因が複雑に相互作用していますが、
 ① 従来から日本株は割安に放置されて来たために、買われ易くなっていること。
 ② 東証がPBR=1未満の企業に対して、1以上となるような施策を上場企業求めていること。
 ③ 日銀が引き続き緩和姿勢の継続を示していること。円安傾向も堅調さを後押ししている。
 ④ 強化された新NISAが2024年から始まることで、運用機運が高まり始めたこと。
 ⑤ この先 更に調整が見込まれる米国株に対し 警戒感があること。
などです。
また、海外の低調さが円安でカバーされて 運用全体の下落に歯止めがかかっている要素もあります。


しかしながら、日銀も永久に YCCの副作用の継続や、長引くインフレを放置したマイナス金利の永久継続はできないので、数か月先には金利見直しと、 その後一定期間の円高化の再来があるので、いずれにしても日本と海外に適切なバランスで運用継続することが 引き続き重要であることには何ら変わりはありません。



本日も最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。