2021年の資産運用方針
こんにちは。
今日は、少し気が早いですが、来年(2021年)の 資産運用方針を書きます。
来年は、資産運用の戦線を少し縮小しようかと考えています。
と言っても、運用総額を減らすということではなく(むしろ多少は追加したいくらい)、
” 運用のフィールドを絞り込む” ことを考え始めています。
現状は、地域では日本と海外(米国と欧州)、投資商品種別では個別株・ETF・REIT・債券・投資信託と、リスクを減らしたいという名目で対象を分散し、経験1年目にしては広げて
やって来ました。
しかしながら、今年の1月から8月末までの短い経験を経て、学んだことがあります。
それは、
〇 今更ながら、個別株は難しい・・(リスクが高い)
〇 日米の経済成長力の差を改めて認識
の2点が大きいです。
個別株には、有名投資ブロガーさん達が言っておられますが、以下の特徴があります。
・当り外れがある
・上下動が大きい
・はやり、すたり(流行)がある
・決算(四半期の決算短信)の影響を大きく受ける・・・市場が過剰反応する
・競争相手が台頭して来る
つまり、個別銘柄には、時代の変化に従って、成長期-成熟期-衰退期 という 人生と似たような寿命があるようです。
一部には長期ガチホ株もあるでしょうが、大半の銘柄は、ある年数で入れ替えは必須だと
思い至りました。 手がかかりますし、リスクが大きいです。
また、日本経済は、生産年齢人口が減少する社会になったことで長期の成長が見通しにくく
なったのに対し、米国は、人口増、ダイバーシティ、活発な技術革新により、依然成長余力
が大きいと感じます。
米国市場は、ここ10年では、へこんでも半年以内に市場最高値を更新していますが、
日経平均株価はもう3年近く24000円を突破できずにいます。
それ以外に、テクニカルな面では、
◆ 日本には買いたいETFが少ない。
◆ 米国には、個別株を買わなくても、魅力的なETFの選択肢が豊富に存在。
◆ 投資信託は意外にリターンが良い (もちろん厳選する必要はあります。) のと、
運用後の出口戦略が描きやすい(つまり老後資金として取り崩して引き出し易い)。
という3点にも気づきました。
そういった理由で、来年の年明けには個別株をほとんど売って、主たる投資先を
◎米国のETF(一部 債券ETFを含む)
◎日本籍の投資信託(対象は主としてS&P500、日本の成長中小型株、先進国債券)
に集中しようかと考えています。
ただし、
◎一部の日本の個別株(高配当の安定経営銘柄)は、そのまま保有継続する
考えです。
上記の方針に至った理由を以下に書きます。
先日、8月末累計の運用損益の結果をご報告致しました。
損益
・国内株式 : +2.9% (国内ETFを含みます)
・REIT : +1.5% (日本、オーストラリア)
・米国株式 : +9.0% (米国ETFと 欧州系のADR個別株も含みます)
・外国債券 : +2.6% (国内債券は保有せず)
・投資信託 : +12.5% (対象は、株式・ETF・債券・一部REIT )
・短期保有グループ: ▲3.3% (損切り済株と、一定の理由に基づく利確売却株)
ーーーーーーーーーーーーーー
総トータル +2.9%
コロナショックを乗り越えて一応順調そうに見えますが、株式を 個別株と ETFに分解し、
かつ上記の「短期保有グループ」を元のアセット区分に引き戻して損益計算しなおすと、
景色が少し異なります。
損益
・国内個別株 : ▲0.6% (※ 別枠集計していた短期保有株を算入すると赤字)
・国内ETF : +1.6%
・REIT : ▲8.4% (※ 別枠集計していた売却済REITを算入すると赤字)
・米国個別株 : +1.2% (※ 個別株の貢献は限定的とわかった)
・米国ETF : +9.1%
・外国債券 : +2.6%
・投資信託 :+12.5%
ーーーーーーーーーーーーーー
総トータル +2.9%
《稼ぎ頭》
稼ぎ頭は、”米国ETF” と ”投資信託” です。
ともに、数十銘柄~数百銘柄に分散投資されているのでリスクが低く、市場インデックスの
伸び(≒国の経済成長)に従って着実に評価額が増える安心感があります。
更に、ETFには平均して2%程度の分配金が出ますし、投資信託も商品によっては1%~
数%の健全な普通分配金が出るものがあり、また無分配で複利効果を目指すことも可能です。
《見込み違い》
国内個別株は損切り株まで含めると赤字で、米国個別株も思っていたほどには成績を上げていません。
またREITの赤字は、コロナショック後の国際REIT-ETF(IFGL)の戻りが非常に遅かった
ので、しびれを切らして損切りした影響が大きいです。(IFGLは今もコロナ底値から半分
しか戻っておらず復活が見通せません。 日本のJ-REITも、物流系を除く殆どの銘柄で引き
続き苦戦中です。)
《補足》
もちろん個別株は配当が出るので、配当まで加味すると、年間で上表の数字プラス3%
程度のリターンが 得られることは承知しての話です。
こうした結果のデータから、個別株はリスクが大きい割には ETF並みのリターンを得る
ことが、私の力量では非常に難しいことがわかりました。
銘柄を見極める目利き力が試されますし、運よく上昇株を掴んでも、ある日突然何らかの
経営問題や各国政府方面からの発言で急降下に転じることも珍しくありません。
また、思惑買いの投機筋が吊り上げて、直後に一斉に売られる暴落にも巻き込まれ易い。
個人的には個別株選びは なかなか楽しいし、個別に配当を貰うと非常にモチベーションが
上がりますので、今後とも厳選した安定経営で高配当の個別は保有継続しますが、それ以外の個別株は売却して、その資金で来年は米国インデックス系ETFと 投資信託に主力の投資先をシフトする考えでいます。極端に言えば、S&P500を核にして QQQ(ナスダック)と債券を
少し足し込めば 十分かなと。
自分で自由に運用できるのも、自力で確定申告して配当所得税の控除を申請できるのも、
せいぜいあと10年程度かと思っています。その間に、老後に目指している生活を送れる
資金を用意する目標があります。年によって凸凹はありますが、S&P500指数に近い 年平均
のCAGR=10%(税引き前)を目指す 生産性の高い運用方法に舵を切りたい。
引き続き投資は楽しみますが、他方で、限られた時間の中で投資効率の低い運用方法を継続
する時間的余裕は、私の場合は あるようで無いのも また現実です。
この件については、またそのうち、続編を書く予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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