森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

国内株の運用状況の自己分析


こんにちは。


今日は、筆者の国内株の投資運用状況について、備忘録を兼ねて分析してみたいと考え
ます。


分析にあたっては、大型株が好調か、小型株が成長しているのかなどの傾向と、
業種セクター毎に分類してのリターンの傾向を捕まえる必要がありますので、その順番で
進めて行きたいと存じます。



1.銘柄のサイズによる分類


 本ブログでは便宜上、銘柄サイズの分類は、下記の定義にさせていただきます。


 【大型】
   ・東証一部の大型株(時価総額の上位100種)


 【中小型】・・・本投稿では下記の5カテゴリの総称とします。
   ・東証一部の中型株(時価総額の上位200位~400位)
   ・東証一部の小型株(時価総額の上位400種に入らないもの)
   ・東証二部の銘柄
   ・マザースの銘柄
   ・Jasdaqの銘柄
  


2.銘柄の業種による分類


 東京証券取引所の分類であるTOPIX-17シリーズ(17業種分類)に準じます。
  17業種とは、下記の通りです。
  食品、エネルギー資源、建設資材、素材化学、医薬品、自動車輸送機、鉄鋼非鉄、
  機械、電機精密、情報通信サービス他、電気ガス、運輸物流、商社卸売り、小売り、
  銀行、金融(銀行以外)、不動産



3.筆者の保有株の 銘柄数分布
  
                ETF   大型株  中小型株     計
  情報通信 
   (除く通信インフラ)    1/3      0                 4                   4 + 1/3


  通信インフラ         1/3     3                  1                   4 + 1/3


  サービス          1/3                0                  3                   3 + 1/3


  商社・卸売り          0                 2                  2                        4


  上記以外の業種        2                  6                  5                       13
-------------------------------------------------------------------
                                           3                 11                15     総計 29銘柄


       注1: 筆者が国内で保有する銘柄のうち、海外企業に投資するETFは含みません。


    注2: TOPIX-17の 業種である「情報通信サービス他」は、非常に広範な業態を含む
     ため、本記事の都合上、「情報通信(除く通信インフラ)」、「通信インフラ」、
     「サービス」 の3つのサブ分類に分けました。
     なお「通信インフラ」は、本記事におきましては、日本電信電話、NTTドコモ、
     KDDI、ソフトバンク、沖縄セルラー等の通信事業会社を指します。
     
  注3:筆者が保有する 上場投信ETF1626(情報通信・サービスその他)は、
     上表での分類の3つにまたがりますので、表記の都合上 1/3ずつ としました。



4.筆者の保有株の 評価金額分布


  (1) 銘柄サイズ別 の金額分布
  
        ETF       : 2.3%    
          大型株    :69.4%     
        中小型株:28.3%


  (2) 業種別の金額分布


      情報通信(除く通信インフラ):   9.3%    
      通信インフラ         :21.7%
      サービス           :  3.5%
      商社・卸売り         :26.9%
      上記以外の業種        :38.6%



5.含み損益率  (損益率は、8/末現在の値です。)


 (1) 銘柄サイズ別 損益率
  
       ETF  :     3.9%   
         大型株    : ▲1.7%    
       中小型株:    7.2%


  (2) 業種別  損益率


      情報通信(除く通信インフラ):   13.8%    
      通信インフラ         :▲3.2%
      サービス           :    7.1%
      卸売り            : ▲0.8%
      上記以外の業種        :    0.9%



6.考察


 ① 筆者は年初の資産運用の開始当初は大型株が安全だろうと考えて買い始めました。
  そして結果的に、一度にまとまった株数を買ったことも裏目に出ました。
  コロナショックで市場全体が一斉に大きく下がりましたが、その後の回復局面で、
  筆者が保有する大型株の回復が非常に遅いという現実に直面し、最近になって日経平均
  がコロナ前の株価を回復しても、筆者保有の大型株は低迷したままです。
  含み損の大きい大型株は、東京海上ホールディングス、三菱商事などです。  
  三菱商事はバフェット効果で多少良くはなりましたが、これまでの教訓として、
  『大型株必ずしも安心ならず』です。 東京海上は年末に損だしするかも知れません。


   ② ETFは分散効果を発揮して堅調です。 
  現在の保有銘柄は、ETF1626(情報通信他)、ETF1621(医薬品)、ダイワWIN  です。


   ③ 好調なのは中小型です。開始当初は銘柄の時価総額が小さいことを警戒し、買うことは
  ありませんでした。しかし少し慣れて来て、経済紙などで紹介されている銘柄を自らも
  ファンダメンタルズ分析や直近の決算短信を確認し、納得して買うようになりました。
  ウィズコロナの現状において産業活動や消費者等から必要とされ、かつ、ポストコロナ
  でも生き延びる事業かどうかを検討して買うようにしています。
  少し成果が上がったかなと感じています。


 ④ 業種別では、通信インフラ株が低調です。 それなりの量を保有する日本電信電話、
  NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラーが 軒並み含み損に転落しています。
  菅(元官房長官)が安倍首相の後継として有望視され始めてから大きく下落しました。
  上記第5項は8/末の損益ですが、9月下旬の現在は更に悪化しています。
  更なる菅砲は想定外でした。
  ただ、筆者は5G時代に期待しているので、損だしクロスはあるかも知れませんが、
  売る気はありません。


 ⑤ 通信インフラ銘柄を除く「情報通信」と「サービス業種」は好調です。
  「上記以外の業種」の中の好調を含めてピックアップすると、主な順調銘柄は、
    ・プロシップ(会計パッケージ、固定資産管理ツール)
    ・日本ケアサプライ(介護用品)
    ・アイカ工業(抗ウィルス建材)
    ・ジャステック (ITシステム開発)
    ・アイネット (データセンター)
    ・シスメックス (ヘルスケア機器・試薬)
    ・ケー・エフ・シー(耐震耐火補強工事用建設資材)
  等です。


  働き方改革・省力化、テレワークIT、介護、ヘルスケア・感染症予防、防災国土強靭化
  等の関連は、今後とも堅調に推移すると期待します。



今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。