森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

近江と京の旅(その2)修学院離宮


こんにちは。


秋分の日の三連休を利用して滋賀と京都を旅行しました。
滋賀・長浜で一泊二日のあと、琵琶湖の北岸をドライブしながら京都へ向かい、錦市場をそぞろ歩いたり、夜は京料理と伏見のお酒を楽しんで泊まりました。


翌日の午前中は、予約参観券を入手しておいた修学院離宮へ。


修学院離宮は、17世紀中頃、後水尾上皇の別邸となった離宮だそうです。
専任のガイドさんの案内で 70分くらいの行程で日本庭園や 離宮・茶亭などを見て回ります。
高低差の大きいコースで、登りくだりで3kmほど歩きます。


コースは下図の通りです。修学院離宮見学のホームページからお借りしました。



見学は、下離宮の御幸門から始まります。


下離宮の中門です。


池泉式庭園が始まります。


櫓形灯籠:屋根の部分にあたる「笠」が櫓(やぐら)形になっていて風情があります。


最初に、壽月観に着きました。
後水尾院の座所であったという建物です。



杉戸に描かれた絵は 蓮でしょうか・・


下離宮をあとにして、中離宮に向かいます。
途中、松並木が綺麗です。松の間からは良く手入れされた田園の風景と、高いところまで来ると遠くに京都の街並みを望むことができ、とても解放感があって清々しいです。


田畑は、近隣の農家の方々に無料で耕作して貰っていて、収穫物は農家の方々のものになるという説明でした。


松並木の間から、京都市街地が見えます。


中離宮の中門です。


中離宮・・「楽只軒」の庭園の五葉松


中離宮 客殿(修学院離宮HPの写真をお借りしました)



中離宮・・客殿の「霞段」
数枚の棚板が、いかにも霞がたなびくように見えることから霞棚と呼ばれ、桂離宮の桂棚、三宝院の醍醐棚とともに天下の三棚と称されるそうです。
桂離宮でも見られましたが、市松模様のデザインが現代的で大胆です。


杉戸に描かれた 祇園祭の鉾の絵は、狩野敦信の筆と伝わっているそうです。


鯉の絵
鯉の絵の筆者は不祥ですが、後に書き足された白い網は円山応挙の筆と伝えられているそうです。
網が加えられたのは、その昔、鯉が杉戸を抜け出したためと言います。それでも鯉の活きがよいので、所々で網が破けているのだとか。


隣の間には、吉野の桜が描かれています。


客殿の裏にある井戸


さて、最後に、一番高いところにある「上離宮」へ。
上離宮に登る山道から、京都市街が一段と良く見えます。
ガイドさんにしっかり付いて行くには、かなり脚力が要ります。


地形を生かし、西山を借景として取り入れているのは見事で、眺望が登りの疲れを癒してくれます。


上離宮の「隣雲亭」から 浴龍池 を望む。


上離宮から下離宮に戻る帰路も、池泉回遊式庭園を巡ります
中国風の千歳橋


窮邃亭(きゅうすいてい)・・・茶亭として使われていた。 
こけら葺きの正方形の建物で、4枚の屋根がすべて三角形の宝形(ほうぎょう)造りだそうです。


池には白鷺


鴨が二羽、シンクロナイズドスイミング(言い方が古い?)をしていました。
オリンピックに出たら金メダル間違いなし!


山の登り下りの3キロメートルは、足が かなり疲れました。
この日は、台風15号の余波で一時は雨の予報も出ていたので心配されましたが、少し暑かったけれども、晴れて良かったです。


ではまた。