森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

地球と世界は大きく変わったのか・・・


こんにちは。


2020年代に入って3年目の今年も、早や3分の2が過ぎてしまいました。


特に今年は、地球環境と世界の緊張が大きく変わって来たと強く感じます。
主なものは、
① 地球温暖化による気候変動災害の常態化
② 地政学リスクの拡大
③ 広域感染症リスクの頻繁化の懸念



近年、世界の変曲点はおよそ10年に一度。
・1989年 ベルリンの壁崩壊、冷戦終結
  (日本では1990年バブル経済の崩壊開始、高度成長の終焉)
・2001年 世界同時多発テロ
・2011年  東日本大震災& 福島原発事故、欧州債務危機、アラブの春


 後の世から振り返った時に、2022年は世界と日本の大きな変曲点になっているのでしょうか?
 


<気候変動による災害>
 海外での変化はよくはわかりませんが、国内では河川の氾濫(洪水)が常態化してきたように感じます。
 洪水というと、以前は、治山治水のインフラ(ダムや堤防)が未整備の大昔のことというイメージでしたが、2015年の鬼怒川の決壊・洪水で茨城・常総市の3分の1が水没したことはショッキングな出来事として記憶に新しい。
 以来、2018年の西日本豪雨による広島・岡山を中心とした広域洪水、2019年の東日本台風による関東・長野・福島・宮城の大水害、2021年の北部九州での67の河川の氾濫というふうに、少し前までは珍しかった「洪水」が、もはや毎年のように起こるようになりました。今年も既に西日本各地や北陸などで起きています。
 温室効果ガスによる環境変化がうるさく言われ始めた時期から大水害が珍しくなくなりました。


<地政学リスクの広域化>
 今年2月のロシアによるウクライナ侵攻は、「地政学紛争が顕在化するのは主に中東地域だ」という、西欧・北欧や日本の太平感を一気に打ち砕きました。
 そして、東アジアでは、世界第2位の軍事強国の動きも非常に気になるところです。
 ロシアの暴挙は、単に現大統領の奇行ということでは済まされないように思います。
大局的には、1989年のベルリン崩壊・旧ソビエト崩壊後のロシアの歩み方について、国連や西側が この30年の間、うまくマネージして来なかったために、ロシア国内の民主化や市場経済ソフトランディングによる繁栄を達成できなかった鬱積が、ポピュリズム・帝政独裁志向の現大統領の台頭を許し、その暴挙につながったものと マクロな目線で捉えるべきという気がします。
 時おりしも数日前に、ペレストロイカを成したゴルバチョフ元大統領が亡くなったというニュースがありました。ゴルバチョフ氏による歴史の大転換を有効に生かせなかった、冷戦終結後の世界の指導者たちによるグローバルなマネジメントの失敗ということになってしまいます。



<新たなパンデミックリスクの時代への懸念>
 今回のCIVID-19ウィルスを この先1,2年でなんとか抑え込んだとしても、これが人類最後の大型コロナウイルスであると忘れ去れるか疑問です。
 20世紀以降の主なパンデミックは、1918年スペイン風邪(死者5000万人)、2002年SARS(死者774人)、2009~2010年新型インフルエンザ(死者15000人)、そして今回の新型コロナ(現時点で 累計死者650万人)です。
 医学未発達の1918年のスペイン風邪は別として、2009年の新型インフルまでは、さほど大きな影響には至りませんでしたが、今回は生活制約が長期化し、死者も少なくない。
 強感染力ウイルスというのは、単に気まぐれに偶然に 湧いて出て来るものなのですか?
 この先 何年後かに次のウィルスが出て来るとすれば、更に強力化して免疫を突破してくるのどうか気になります。
 ある学者のグループは、ウィルスや病原体と地球環境変動の因果関係を研究しているそうです。温暖化によって地球上の生態が変わり、「病原体媒介生物」が増える可能性を否定できないという見方です。
 再生エネルギーの進化普及が停滞して、加えて地政学紛争が増え、化石燃料に戻って気候や環境の変動が更に進む懸念はぬぐえません。炭素排出の少ないLNGから原油・石炭への先祖返りを余儀なくした今回のウクライナ侵攻が炭素排出に拍車をかけています。これまた人間のなした行動。


 そして国内のニュースを振り返れば、どこをどう押しても、霊感商法での巨額な資金集めやスポーツの祭典を舞台にした贈収賄の画策のために 無駄に貴重な人間の知恵を使っている場合ではないですよね。一体どうなっているんだか・・・。


  悲観的なことだけを強調する意図はありませんし、人ひとりが解決できることではありませんが、どれも他人事では済まない話です。
 世界の指導者には利己的行動を卒業し、人間の行動が引き起こすリスクや自然環境が劣化するリスクを防止して地球を健康に長生きさせる行動を求めたいし、世界中で知恵を絞って行きたいものですね。


 ではまた。