米国株への投資状況の自己分析
こんにちは。
今日は、米国株へのこれまでの投資状況を振り返り、自己分析してみたいと思います。
(今回は、投資先が米国株の投資信託は対象外です。)
1.投資対象銘柄の状況
それぞれの銘柄に対し、期待するリターン(株価の値上がりに期待するのか、配当金
収入に期待するのかの目的)が異なりますので、投資目的の考え方ごとに分類して
整理します。
(保有株数や実際金額については、都合により非公開とさせていただきます。)
(1)インデックス系
<ETF> VTI:トータル・ストック・マーケットETF
DIA:ダウ工業株平均 ETF
(補足) ダウやNASDAQなど、米国市場の成長を享受するキャピタルゲインに
期待して。
(2)セクター系
<ETF> XLP:生活必需品セレクト・セクター ファンド
XLV:ヘルスケア・セレクト・セクター ファンド
XLU:公益事業セレクト・セクター ファンド
(補足)いずれも感染症環境下で注目されるヘルスケア産業や、景気の動向に
影響されにくいセクターと考えて買い付けました。
XLPとXLVは含み益が出ています。XLU公益事業(電力会社や水道事業)
は評価損益はトントンですが、底堅くて配当が良いです。
上記3銘柄の私の目的は、手堅いリターンの入手です。
なお、後出するVGTはセクター系に入れるべきかも知れませんが、
成長率が高いので成長系に入れました。
(3)高配当系
<ETF> VYM:ハイディビデンドイールドETF
HDV:米国高配当株ETF
SPYD:ポートフォリオS&P500高配当株式ETF
PFF:優先株式&インカム証券ETF
(補足)SPYDは超高配当に惹かれて自分の中では多量に持っていましたが、
暴落に弱く、コロナ直前の価額の約$40に対しては、今日現在、まだ
72%水準までしか戻していません。
筆者は3月上旬頃の$33の時に買いましたが、以降含み損が長期化し、
高配当株は必ずしもディフェンシブで無いことを悟りました。
6月上旬に$32.2まで戻した時期の近辺で、2番底に備えたポート
フォリオの安定化の為に、多少の損を覚悟で約半分に減らしました。
(時間が経てば いずれ戻すとは思っていますが、この際に、SPYDへの
過度な依存からの一定の軌道修正をしました。)
その売却金でキャラの異なるVYM, HDV, PFFを若干づつ買って高配当
ETFのリスク分散化を図りました。一部は成長系や連続増配系にも回し
ました。
SPYDにはSPYDの良さもあるのでゼロにはしません。また、もし仮に
2番底が来て超特価になれば、改めて買うつもりです。 SPYDは、
底値の時期に 慌てずに良く見て買う銘柄でした。
<個別株> (企業名は省略いたします)
ABBV、AVGO、BCE、CSCO、ENB、GSK、KMB、
NGG、PEP、PFE、T、VZ、HE
(補足)業績ファンダメンタルズが安定していると思われる銘柄で、
値動きチャートが比較的良い銘柄を選定しました。
(4)連続増配系
<ETF> VIG:米国増配株式ETF
DGRW:米国株クオリティ配当成長ファンド
(補足)連続増配系に対する私の期待は、「ミディアムな株価成長」と「大きく
はないが着実な配当」の両方を得ることです。派手さはありませんが、
業績堅調銘柄で構成されている為、ディフェンシブで回復も早いです。
現にコロナショック一番底の下落率は、ダウ平均よりも 共に4.5~5%
程度小さく抑えられ、最新の株価の戻りもダウ平均よりも、3%~4.5%
程度優っています。 保有することの安心感が大きく私の信頼が厚い。
(5)成長(グロース)系
<ETF> QQQ:トラストシリーズ1ETF (ナスダック100指数に連動)
VGT:米国情報技術セクターETF
MGK:米国メガキャップ・グロースETF
MILN:グローバルX ミレニアル世代 ETF
(補足) MILNはテーマ型ETFとのことで2016年5月設定された若いETF。
アクティブな傾向のETFで経費率が高めのため、ごく少量を保有。
<個別株> BMRN、HRTX
(補足)ともに米国新興のバイオメディカル医薬品メーカーです。
Motley Fool のメールマガジンの紹介により、(無配ですが)将来に
期待して少量買いました。ちょっぴり遊びが入っています。
(6)安定銘柄系
<個別株> JNJ(ジョンソン&ジョンソン )、 UL(ユニ・リーバ)
(補足) 日本でもお馴染みの世界銘柄という安定性を信頼して買いました。
JNJについてはワクチン開発にも期待しています。
(7)債券系
<ETF> SPAB:ポートフォリオ米国総合債券 ETF
BNDX:トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり)
2.リターン目的別 保有率
1項で分類した投資目的毎の保有率(評価金額ベース)をグラフ化しました。
資産運用を始めた動機が、貯金を取り崩さない限り年金だけでは将来の生活費のすべて
を賄うことができないと考え、始めましたので、銘柄選びは どうしても”配当利回りの
確認” から入っています。その結果、高配当系銘柄が多くなっています。
他方、最も低リスクで着実な資産成長はインデックス投資であると言われていますが、
純インデックス系が思っていたよりも比率が低い状況になっています。
インデックス系と連続増配系(実際に好業績系)は、自分の中では似て補完的な位置づけと
考えていますので、今後はVTIやVIGを、QQQ,VGT等ともバランスを取りながら少しづつ
増やして行く考えです。
なお、無配当であったり配当が低い銘柄でも、将来成長を応援したい企業については、
全体の1割程度は持つ考えです。
3. セクター別 保有率
(注)グラフで文字の出ていないセクターは、エネルギー 2.1%、不動産 1.8%、
素材 1.5% です。
それぞれの銘柄が属している業種(セクター)については、年初からコロナショックの
株価推移に驚きながら買い付けを進めて来た関係上、序盤は多少の失敗もありましたが、
やがてディフェンシブ(下落率が市場平均よりも小さい)と思われるセクターの銘柄を選ぶように心がけて来ました。(必ずしも全てが全て 上手く行ったわけではありませんが・・。)
例えばコミュニケーションセクターの内 通信キャリア企業はディフェンシブ系で、
AT&T、Verizon、BCE(カナダの通信会社)が筆者の主力です。日本で言えば、NTTドコモ
やKDDIのような業界の寡占企業で、景気悪化に引っ張られにくい強味がある上に、配当率が高いです。
それ以外については、ヘルスケアや生活必需品セクターの銘柄をコロナディフェンシブと考えて意識的に選定しました。
他方で、4月以降のテレワーク/5G加速化動向とナスダック好調の状況を買い付けの
方針に反映し、情報テクノロジーETFや個別株を追加しました。
結果的にテクノロジー系が僅差でセクター別では第1位になりました。ただし、2000年のネットバブル (ドットコム バブル) 崩壊を思い起こし、過度にハイテク比率を上げる
ことのないように注意したい。
セクター分散については、今回分析してみての結果論ではありますが、概ねうまく分散ができているのかな、と考えています。債券ETFについては、まだまだ増やしたいのですが、今はゼロ金利政策下のため、債券の利回りも安い上に高価格で増やす時期ではないと考えています。将来課題です。
次回は、リターン目的分類別の損益率の状況、セクター別の損益率の状況を分析してみたいと考えています。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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