森のそよ風のブログ

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米国運用銘柄のパフォーマンス<個別株編>


こんにちは。


久しぶりに、米国市場で運用投資している銘柄について、簡単に分析してみたいと思います。


今年9月の1か月は、米国の景気回復過程での人手不足等を要因として、物価が大きく上昇したことを受けて長期金利も上昇し、その結果、株式やETFの価格が大幅に調整下落して落ち着きませんでした。
10月に入って 長期金利は高止まりながらも上昇そのものは一服して落ち着きを見せ、その結果、再び買い気運が高まったことで、株価が戻しました。


落ち着きを見せたこのタイミングで、久しぶりにポートフォリオ内の銘柄分析をしてみたいと思います。


今日は、My米国ポートフォリオの中から、「個別株」を取り上げます


今年の夏から秋口にかけて、筆者は個別株をかなり整理売却しましたので、銘柄数は減りました。
秋に新たに2,3銘柄追加しましたが、まだ様子見中です。


今日は保有期間が6か月以上の銘柄について、そのパフォーマンスを確認してみます。


下記の図は、『保有期間が6か月以上経過している個別銘柄』について、占有配分率を表したものです。全部で9銘柄となっています。



以前に比べると、個別株の銘柄数は かなり減りました。


さて、これらの銘柄について、2021年の年初来の騰落率を見てみます。



ベンチマークとして、S&P500指数のETFである「VOO」の年初来騰落率を併記しました。
薄いブルーで塗りつぶしてあります。表には入れていませんが、もう一つの代表的インデックスETFである「VTI」も年初来騰落率は24%前後でほぼ同じです。


UL以外は、年初から株価が上昇しています。下落はULの1銘柄だけで、かつ その占有率は非常に低いので、ポートフォリオとしては、とても安定した構成となりました。
UL(ユニ・リーバ)は、足元で少し軟調です。


さて、ASML, MSFT, TROW の3銘柄は、いわゆる成長株に分類されている銘柄で、S&P500 (VOO) を上回る上昇を記録しています。
特に、MSFT(マイクロソフト)は途中の下げも比較的小さめで、圧巻の安定な上昇を見せています。世界のPCとサーバー用の汎用業務ソフトを独占的なシェアで販売し、他を寄せ付けない安定感がありますね。


次のグループである AVGOから UL までは、いわゆるバリュー株という分類に入ります。
この中で、AVGO, BCE, PEP の3つは、配当株(高配当株)と呼ばれる場合があります。
これらは、好配当と 緩やかな株価上昇の両立が持ち味です。
ただしBCEは、今年は好調ですが、基本的にボックス銘柄ですので買値が大事です。


また、AVGO(Broadcom, Inc)は、比較的歴史の長い無線通信用半導体を得意とする銘柄で、成長株の一角に位置付けてもおかしくはありません。今後、5Gや6Gの高速ワイヤレスインフラ敷設が進み、それに対応するスマートフォンの更新需要も続きますので、引き続き業績は手堅いと思います。同時に配当利回りが直近の株価ベースでも2.73%あり、1株配当の年平均成長率(直近5年平均)が 驚異の47%の増配株でもあるユニークな存在です。ただし配当性向が既に高いので、配当だけを当てにした購入には注意を要します。


JNJ, PG, UL は、グローバルに事業を展開している日用品株で、バリュー株であると同時にディフェンシブな(下落局面で底堅い)銘柄で、今後も世界人口増に対応した業績が見込めるため、長期保有でも安心感があります。
ただしULは、足元で軟調です。2017年以後、ボックス銘柄の様相を呈してきました。今はボックスの底値付近なので、慌てて手離す必要は感じませんが、60ドル位まで上がったら、安心しないで、売りのタイミングだと考える必要はありますね。



次に、筆者の保有状況における「含み益率」を見てみます。


上記9銘柄トータルの含み益率=26.7%



これら9銘柄の総合の含み益率は、26.7%です(ドルベース)。
株式ETFと 全ての個別銘柄を含み、債券ETFを除いた筆者の「米国株式投資全体の含み益率」(ドルベース)は、10月末時点で28%ですので、「個別株投資」は「米国株投資全体」に対して少し劣ってる可能性が高いです。(筆者の場合。)


個別株投資で インデックス投資に勝つことは なかなか難しいことが、今回のパフォーマンス分析でも改めてわかります。



全体の所感


米国投資は個別株まで含めて相当安定して来たことが、以上の簡単な分析で確認できました。


一方で、個別株を保有して時間と手間を注ぎ込んでも、インデックスETFの投資効率を上回ることは なかなか容易ではないことを、毎度同じコメントになって恐縮ですが、今回も数字で確認する結果となりました。


そして今日のブログの表の数字を見てから日本国内投資のパフォーマンスを見ると、改めて落胆するという現実もあります。



筆者はこの先、あまり手がかからず、半分放置しても 概ね大丈夫な投資運用への移行を進めますが、今回の分析を参考にして『ゆるやか安定上昇の堅調なポートフォリオ』への更なるリバランス・銘柄選択を進める考えです。



本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。