森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

ポートフォリオ評価額の変動安定度の測定


こんにちは。


ここ数日、世界でのコロナ変異株の蔓延や 米中摩擦の拡大を懸念して市場相場が不安定で、特に日本では3回目の緊急事態宣言の発出による経済回復の後ずれを警戒し、大きく下げています。
こういう時こそ、一時のムードに流されない安定な投資先への移行を地道に進めるべきなのではないかと改めて思う状況です。



筆者は、資産運用において「堅調な資産増加」と「日常的変動の安定化」を目指していて、
その施策の一環として2月の終盤あたりから投資信託の比重を増やしており、選んだ投信は感覚的に値動きが着実で穏やかだと感じられたので、その効果を何らかの形で測定したいと考え、今日はそのことを備忘録として記載します。
なお、保有する対象投信は3月30日のブログに記載しております。


3月の上旬から、ポートフォリオの日々の騰落率を定点観測的に記録しておりました。
分類は、「投資信託」、「米国株式投資」、「日本株式投資」の3分類です。
運用資産評価額の日々の騰落率を、頻度分布(ヒストグラム)の形で「見える化」してみました。



<留意点>
① 騰落率分布は、対象期間でかなり変わりますので、今回の傾向が常に現れるとは限りません。
 今回の測定期間は、2021年3月8日~4月20日 です。コロナ変異株警戒の日本株の大幅下落は、この期間の直後に更に強く出ましたが、それは含んでいません。
② 「投資信託」「米国投資」「国内投資」は それぞれ債券の含有比率が異なります。債券比率は高くはないですが、その違いは多少影響すると思われます。
③ なお、投資信託の対象先地域は、「日本、米国、世界 のミックス」です。
④ あくまでも、筆者のポートフォリオについてのデータです。



<ヒストグラム>


 =見方=
〇 横軸は、日々の騰落率(%)で、プラスは評価額増加マイナスは評価額減少です。
   左半分がプラス、右半分がマイナス、横軸の中央付近が ゼロ です。
〇 縦軸は、測定期間における「出現頻度」です。



<ヒストグラムから読み取れること>
① 投資信託は比較的中心付近に分布が集まっていて変動が少なく見えると同時に、左側(プラス側)の頻度が多いと見える。
② ワクチン接種が進む米国市場も比較的穏やかな分布となっている。
    (ETF比率が高いことも要因でしょう。)
③ 対して、日本市場は、分布がばらけていて値動き幅 (標準偏差) が大きく見える。


「期間全体としてはどうなのか?」と考え、この期間について 日々の騰落率を単純に足し算してみました。その結果、


投資信託= +8.31%
米国投資= +5.78%
日本投資=  +4.17%


となりました。 (繰り返しになりますが、あくまでも筆者のポートフォリオです。)
分布だけでなく、期間収益率の点でも、投信は概ね上手く進んでいそうです。
もちろん、毎日の騰落率の単純な積算が 必ずしも通算の騰落率と丁度同じではありません。また、投信の基準価格の見直しは株式市場の結果が出てから一日遅れますし、日米とも日々変動するので、たまたま期間の切り取り方による偶然の方向差は出ますから、その点は意識する必要があります。
しかしながら、一つの傾向データとして、保有する投信の堅調さが見えたと考えます。



<所感>
〇 選択が難しいと言われる投資信託ですが、選べば投信の中にも優良なファンドがあることが確認できた。
〇 投信は元々、株式や債券を数十銘柄から数百銘柄組み合わせた分散性があり、異なる投信ファンドを10程度組み合わせれば更に性格の分散が図れて、一定のプラスの相乗効果を出せる。
〇 引き続き、世界&米国市場投資と それを含む投信に重心を移してゆく方針を継続することで良さそうに思われる。



<今後の方針>
① 創造的ダイバーシティーの高い米国と、コロナ後に回復発展する世界経済の「市場インデックス」を信じた運用を進める。
② 長期的な社会の安心安全と 人々の生活の豊かさにつながる事業を行う優良な企業を構成銘柄に含むETFや投信の比重を高めて行く。それが結果的に投資の出口の時期の着実なリターンに繋がって行くと考える。
③ 課題の日本国内投資については厳選最適化を進める。値動きの荒い銘柄を避け(つまり投資家の握力の強い銘柄を選び)、特に上記②に沿う銘柄を中心に最適化する。



本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。