森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

日米運用成績の差の分析

こんにちは。


今日は、日米の市場で資産運用を行っている筆者の「日米運用成績の違い」を分析してみたいと思います。


日本市場(東京市場)と、米国市場(ニューヨークSEとNASDAQ)それぞれについて、含み損益と年初来騰落率の推移を、グラフ化してみました。


グラフ化にあたっては、「ju-ni」というPC/スマホのアプリツールを使わせていただきました。
ju-ni については、当ブログの後半で改めて簡単にご紹介いたします。



それでは早速、グラフ1 は、国内運用の含み損益の推移です。




                【グラフ1】

筆者は10月の初旬に ju-ni に初めてデータ登録しましたので、10月初旬から12/12までのデータが表示されております。
以前からですが、都合により金額は非公開とさせて頂いております。変化のイメージだけ見てください。
(実際のJu-niアプリでは、もちろん金額も表示されます。)


含み益は、10月初旬以降 一進一退で、11月の中旬に なぜか突出して下落しています。
(原因は未解明です。)


このように日々の含み損益の”変化”をビジュアルに見ることができれば、一喜一憂する必要は さらさらありませんが、傾向が把握できて便利でモチベーションも上がります。
証券会社の口座でも毎日の損益は見ることはできますが、日々書き換えられるので過去データの大部分は消えてしまいます。



次に、同じく国内運用の、年初来の運用評価額の推移を見てみます。
グラフ2 です。


               【グラフ2】



ここで一つ重要な注記がありますが、このグラフ2の「騰落率」は、今日現在の最新のポートフォリオ(銘柄の組合せ) 年初(2020年1月1日)から保有していたと仮定した場合の 年初来の評価額の変化を表している、という点です。
1月1日の評価額を基準の±0 としています。
つまり、年初から今日現在までに 買ったり売ったり保有株数を変えたりした銘柄の損益の影響は一切反映されておりません。 先日報告しました11月末時点の運用成績とも測定法は異なります。


なお、筆者は10月初旬からJu-niを使い始めたので、グラフは10/1以降の表示になります。


このグラフをどう活用するかと言うと、いま現在の筆者の「最新のポートフォリオ」の力量を私に教えてくれます。
つまり、最新の銘柄構成とそれぞれの株数量の組み合わせであるMy Portfolioに対して、
1月1日から今日までの市場の変化をあてはめたら、このように評価額が変化して来ていますよ、ということを教えてくれます。 最新の マイ・ポートフォリオの実力考査テストですね。


これを見ると、My Portfolioは日経平均の上昇力に対して大きく劣後していることが、客観的に時間軸の推移を含めて把握できます。私の銘柄選びの力量は、”たいしたことない”と わかります。(TOPIX推移との対比では まあまあなので、悲観していませんが。)  


My Portfolioは個別株と国内ETFの両方を含んでいますが、ほとんどが個別株です。やはり個別株選びは難しいと改めて認識。特に筆者は(急な反転下落を警戒して)急成長株を殆ど買わないので評価額の伸びは限られます。



さて次に、米国市場への投資成績を見てみます。


先ず、グラフ3は含み損益の変化です。
10月の終盤に中だるみがありますが、11月初旬から再び上昇に転じて全体として概ね右肩上がりで含み益が伸びています。  含み益が増えてゆくと安心しますね。



               【グラフ3】


次に、年初来の騰落変化を見てみましょう。
グラフ4がそれです。


                【グラフ4】


米国運用の評価額は、ほぼ順調に上がっています。



グラフ2(日本市場投資)とグラフ4(米国市場投資)を見て、いくつか気づく点があります。


① 筆者の運用に関して言えば、日本国内運用に比べて米国運用の方が、圧倒的にパフォーマンスが良い。(方や3%上昇、他方は13%以上の上昇で 10%以上の差。)
 仮に日本株ポートフォリオの平均配当利回りを年4%とし、米国投資のそれを年2.5%だとして1.5%の差があったとしても、ほぼ1年間の評価額変化の差(約10.8%)は埋められるものではありません。


 ※ちなみに日経平均は14.86%上昇ですが、同じ期間でのTOPIXの変化は3.5%です。
 指数の計算方法から言って、TOPIXの方が東証全体を表していると思われます。


② 更に、筆者の My Portfolio(濃いオレンジ色)の評価曲線は、S&P500指数(薄いオレンジ色)と非常に似たパフォーマンスを出していること。S&P500並みに上昇してくれれば、初心者にしては合格で、個人的には御の字と思っています。(笑)
その原動力は、インデックスベースのETFを主力に組んでいることの成果だと思われ、米国上場市場において極めて多くの魅力的なETFが存在することの力を改めて認識します。
米国経済GDPの伸びと同等の恩恵を受けたいのであれば、個別株選びに四苦八苦する必要は、ほぼありません。


③NASDAQの成長は抜きんでていること。
ハイテク新興銘柄の多いNASDAQは、10月中旬以降から10月末にかけて調整下落がありましたが、その下落幅は約9%にとどまりました。ハイテク成長銘柄は上昇の勢いは良いが、下落局面では落ちが大きいという警戒感を筆者は持っていましたが、現実にはダウ平均と同程度の調整幅にとどまっています。2000年頃のハイテクバブル崩壊ショックの記憶が筆者にはまだ残っていますが、それは昔の話であって、現在ではITハイテク産業は基幹的な産業基盤となり、日常生活にもすっかり溶け込んで必需産業化していると考えるべきかも知れません。であれば、NASDAQ連動のETFを、例えば最大10%までと区切って組み込んでも良いのではないかと。



《 ju-ni について 》
Ju-ni は、しよこ(@pocco_ap)さんという個人の方が提供されているwebベースの個人向け投資ポートフォリー管理ツールです。
PCでもスマホでも利用可能ですが、一般的なスマホアプリとは異なり、ju-ni のwebサイトからアプリソフトをダウンロードします。(現在のところ無料)
https://ju-ni.pocco.net/member/signup/
スマホの場合は、ダウンロード後の設定でホーム画面上に アプリのように起動アイコンを常駐可能。


ju-ni は、直感的に操作しやすく、できることは、
◆日本株(含むETF)、米国株(含むETF)、仮想通過、FX、現金ポジションを一か所で管理
◆ポートフォリオの評価金額推移、含み損益額推移、年初来の評価額騰落推移、年間トータルの配当金額を表示
  ☆年初来評価額変化は、市場平均インデックス指数カーブと同時表示してくれます。
   これが、自ポートフォリオの傾向が非常に分かり易くて気に入っています。
◆個別銘柄の評価額、平均購入価×株数、前日比の騰落率、年間配当金額と利回りを表示
◆配当金額の月別・銘柄別 棒グラフ表示
◆日米に分けて各銘柄の占有率の円グラフ表示、セクター分解円グラフ表示、証券会社分解円グラフ表示
などができます。



この先しばらくは、資産運用するなら それが投信であれ、ETFであれ、バランスファンドであれ、コアは やはり日本株式よりも米国株式(含むETF)ですね。今回のデータにも明らかに出ていたと感じます。
こういったツールを活用させていただきながら、引き続きポートフォリオの投資効率改善と安全性強化を図って行きたいと考えています。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。