2023年9月末の資産運用状況
こんにちは。
週末の外出で遅くなりましたが、2023年9月末時点の資産運用実績を8月末対比で 整理して掲載します。
実際の金額については、筆者の都合により従前より省略させていただいております。
どうぞご了承ください。
この1か月の市場指数と為替の変化は 以下の通りです。
<市場指数>
日経225平均 : ▲2.3%
TOPIX : ▲0.3%
スタンダードTOP20 :▲2.2%
東証リート指数 : ▲1.7%
NYダウ平均 :▲3.5%
NASDAQ総合 :▲5.8%
S&P500指数 :▲5.0%
米10年国債利回り : 4.107% ⇨ 4.573% (+0.47%)
<為替レート> 円 対 1ドル
8/31:145.66円 ⇨ 9/30 : 149.37円( 3.7円、 約2.6%の円安)
【コメント】
・国内市場は、REIT含め 全てのカテゴリで ▲1~2%程度の下落となりました。
・米国株は、FF金利の高止まりの長期化を警戒し、▲5%前後の大きな下落となりました。
・米国の10年長期金利は、インフレの長期化想定から大幅に上昇しました。
・為替(ドル円)は、日米長期金利差の拡大で一段と円安が進みました。
< おことわり>
7月から報告内容を簡素化して運用ブロック毎の「待機資金を含む総残高」の前月比変化のみを報告させていただいています。管理や集計の作業に時間をかけないためです。
1. 運用状況 (日米 9/30 終値ベース)
(1) 総運用資産トータル (リスク運用3ブロックの総合計)
〇 運用口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +0.80%
注★他の金融資産との出入りはありません
注★売却譲渡後の反映は、所得税を支払い済み (控除済み) のベースです
【コメント】
トータルの資産は前月末比で概ね横這いですが、微小ながら 6か月連続してヒストリカル・ハイの更新となりました。
(2)国内運用ブロック(主として国内の個別株+円建て債券+国内株の投信+待機資金)
〇 約30銘柄
〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: + 2.3%
注★ 株式やETFの配当は含んでおりません (従来通り)。
注★ 売却譲渡後の反映については、所得税を支払い済みのベース
【コメント】
9月の後半は、市場全体が調整し下落となりました。
そういった中で主力で健闘したのは、西川計測(約+8.5%)、三井住友FG(約+8.2%)、東京海上(+7.8%)、INPEX(約+7.4%)などです。 (騰落率はいずれも概算)
(3)米国株運用ブロック(含むETF, 米国債券, 待機資金)
〇 約24銘柄
〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: - 1.2%
注★ 配当を含みます。
★ 譲渡所得税は資産高から控除済み
【コメント】
円安が更に進んだことの嵩上げはあったものの、原証券がドル建てで大きく調整して下げた状況。
米国株/ETFは ほぼ全銘柄が下げましたが、ポートフォリオ中ではUNHが唯一、気を吐いた状況。
米国は実質金利が十数年ぶりと言われる大きなプラスとなり、リスク資産である株式は一段と調整が進むという見方が増えつつあります。
(4)投資信託ブロック (海外株/債券の投信+待機資金)
〇 約17銘柄
〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: -1.8%
注★: 分配金は一部銘柄のみを含んでいます。
注★:譲渡所得税は 資産高から控除済み
【コメント】
米国現地株式と同様、円安が更に進んだことの嵩上げはあったものの、現地証券はドル建てで大きく調整ししたため、円安効果も追いつかなかった状況。
9月に比較的底堅かったファンドは、SBI・V・米国高配当株インデックス、NYダウインデックス、PB優先証券ファンド、高配当日本株のファンド、などでした。(ちなみに日本株の投信も一部持ち始めましたが、集計は (2)の国内運用ブロックに含んでいます)
2.総括コメント
日本市場は全体として、7月、8月と踊り場となっていました。
9月前半は 配当権利取り等の買いがあって好調かに見えましたが、後半に入ってファンドやGPIF等の四半期末のリバランスで崩れ始め、最終盤は権利落ち後の売りで大幅に下げた状況です。
米国も、FRB金利の高止まりが長期化するとの観測が次第に増え、これを反映して10年金利が大幅に上昇し、株価は大きな調整に遭っている状況です。今後 数か月は 高いボラティリティーが続く一方で、安定した上昇は なかなか見込めないかも知れません。
少し前、夏の始め頃に米国株の一部を利益確定して 一定の比率まで待機資金比率を上げておきましたが、そのドルの置き場所であるMMFが 最近の金利高で かなりの利息を出しているので、米国株の成り行きが不透明な今は、米国株を買い増すよりはドル建てMMF (短期債) でのドル現金運用が 円安効果も取り込み可能で 最も安全で効率が良いかも知れない。ただし円からドル転してまでMMFを買うかとなると、そこは一長一短あるでしょう。
さて、市場が不安定な中でもトータルでは僅かに前月比プラスを確保しましたが、これまでも市場の調整には何度も遭って来ています。この経験を元に1年以上前から 底堅い銘柄の占有率を増やし、とりわけ、特定のセクターに偏重しない 全天候型のポートフォリオの構築に注力して来ました。全天候型とは インデックスとも 異なります。S&P500などのインデックスは、1~2年の短期では ボラティリティーが意外に大きいという現実があります。ドルコスト平均法を用いた超長期の定額積立では、この ボラティリティーの大きさを逆手に取って、資産拡大に大きな効果をもたらしますが、筆者のように EXITが 近々に見えているシニア層では、一定以上のボラティリティーを有するポートフォリオは、EXIT以降の資金活用局面での不安定さにつながるマイナス面があります。
従って、S&P500のような代表的なインデックスをコアの一角に据えながらも自分なりの保有限度率を定め、サブメインやサテライトでは 需給や景気に揺さぶられにくい銘柄を増やし、産業セクター面でも日米ともに特定の分野に依存しない姿にポートフォリオ構成を改めて来ました。そういったリバランシングが、この不安定な市況の中で一定の効果を出しているのかも知れません。
さて、短いながらも概ね4年弱を経た運用の結果、評価額は 当初のゴール目標額ゾーンに入って来ており、EXIT後の「安定なる活用」を意識した運用形態に移行するタイミングになってきました。
折りしも来年の年初より「新NISA」の時代に入りますが、EXIT後の活用をしっかり意識した形で、新NISAを使ってゆく考えです。
本日も最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。
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