米国運用のポートフォリオ分析アップデート
こんにちは。
米国市場での上場銘柄で直接運用しているMy資産について、最新のポートフォリオ状況を分析をしたので、書き残しておきます。
1.現状のポートフォリオ構成
2023年3月19日現在、下記の通りです。
2022年の春から夏にかけて、ある程度リバランスしました。上記占有グラフはその結果を反映しています。
<PFのリバランス理由>
① VOO (S&P500インデックス)が、FRB政策金利の利上げによる下落が想像以上に大きいため、S&P500依存比率を下げ、グロースセクターを少し減らし、バリューセクター比率を上げました。
② FRB政策金利が上がるに連れ、債券ETFの価額が大幅に低下したため、債券比率を上げる好機と考え組み入れ比率を上げました。
リバランスの結果、「アセットクラス」分類での構成比率は下記のようになっています。
リバランス前よりも、グロース比率が下がり、バリュー比率が上がっています。
また、2021年の年末に債券をほとんど売ってしまっていたので リバランス前は債券比率がほぼ0%でしたが、2022年の夏~晩秋にかけて債券ETFを順次買い入れ、現在は約33%が債券となっています。平均購入単価は必ずしも底値では無いですが、低い価格となっています。
2. バックテストによる My Portfolioのパフォーマンス分析
バックテストを行ってみました。
要領は下記の(1)(2)の通りです。
(1)バックテストの実施期間
2018年2月~2023年2月末までの 丸5年間
(2)比較対象銘柄
My PFを 下記の3銘柄と比較してみました。
・VOO(S&P500)
・VYM(大型高配当ETF)
・DGRW(好財務連続増配ETF)
3.バックテストの結果
バックテストの結果は、下表の通りとなりました。
(1)ポートフォリオ評価額の成長
バックテスト5年間のポート評価額の成長は、上図グラフの通り、僅差ながらMy PFが、S&P500を上回る結果となりました。あくまでもシミュレーションです。
評価額とは、「運用証券評価額+配当額のトータル」のことで、いわゆるトータルリターンで測定しています。
S&P500から距離を置くリバランスを進めた結果が S&P500に劣後していないことは、一定の前進であると自己評価している状況です。
かつ、コロナショック等の社会不安に対する落ち込みの少ない構成となりました。
ただし、金利上昇に対しては、S&P500並みに影響を受けています。
コロナ下落には強いが、金利上昇に対しては まだ改善の余地あり。
(2) 配当
リターンのうち配当だけを取り出した評価では、VYMに一日の長があります。
(3)ドローダウン
ドローダウンとは、市場の異変で「下落局面」となった際、直前の高値から どれくらいの比率で落ちるかを比較したものです。同時に 下落直前の高値まで回復するに要した月数も評価できます。
上図を見ると、
・My PFは、コロナショックのような社会不安下落時には強い。
・VYMは、コロナショックで非常に大きく下げ、回復にも長い時間がかかった。(但し、SPYDなどよりは遥かに優良)
・S&P500は利上げ局面でかなり弱い(グロース含有率が高い)
・My PFも、バリュー比率を上げたものの利上げ局面では、まだS&P500並に下げる
・VYM と DGRWは、利上げ局面での下げ幅がインデックスより緩やか。
といったことが、よくわかります。
ただし、政策金利のピークアウト感が近づくと、VYM以外の キャラクターの銘柄が力を出して本領発揮する可能性はあります。
(4)バックテスト項目全体における比較対象銘柄の状況
バックテストの各評価項目について、My PF、DGRW、VYM、S&P500(VOO)をそれぞれ採点してみました。
上表内の1~4 は、順位点です。
各項目の間には類似性のあるキャラクター要素を含むものもあるので、必ずしも完璧でフェアな評価とは言えませんが、My PF にも一定の評価を与えて良いと受け止めています。
長期(一般に15年以上)では、やはりS&P500に軍配が上がると思いますが、数年以下の短期で、安定性を重視したいという筆者の思いに近い My PFの銘柄構成に、ある程度近づいたと分析しています。
4.アセットアロケーションの比較・考察
最後に、参考までに、My PF と 米国で人気の高いメジャーな二つのETFのアセットアロケーションの比較を掲載しておきます。
このように可視化すると、上記の三者はアロケーションが全く異なることが非常によくわかります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。