波乱局面での国内の安定銘柄
こんにちは。
インフレの高進 (1月の消費者物価指数が 前年同月比で7.5%上昇)と、その対策となる利上げへの警戒、更にはウクライナ危機が重なり、今年1月・2月と、米国市場が大きく下落しています。
日本国内も米国市場に影響され、また ガソリンを初めとする物価高や金利上昇への危惧が出始めて、同様に下落基調です。
昨年末 12/31と比較し、昨日 2/25 の終値は、
・S&P500指数が ▲8.0% (下落)
・日経225平均が ▲8.0% (下落)
となっています。
筆者の米国運用ポートフォリオは (投資信託も含めて) S&P500インデックス と その派生銘柄が主力になっているため、含み益が大きく減少しました。
経済ショックは、2, 3 年おきに、大なり小なり来るとは言われていますが、気分的には良いものではありません。
そういった中で、日経平均等も下落してはいるにもかかわらず、筆者運用の日本国内の評価額は、 若干の縮小はありますが、 大きく下げずに踏みとどまっています。
その要因は、主力となっている銘柄群の底堅さでした。
筆者は昨年に、日本経済の将来成長は”期待薄”と判断し、国内運用は非常に保守的なポートフォリオで固めました。
その保守的なポートフォリオを構成する銘柄は、証券コード順に、
積水ハウス、ホンダ、伊藤忠、三菱商事、三菱UFJ FG、三井住友FG、
オリックス、SOMPO HD、東京海上、NTT、KDDI、沖縄セルラー
です。
産業セクターを数セクター以上に分散し、同じセクター内も企業を分散し、また、米国等 他のアセットに対して重みを維持できるように1銘柄あたり複数単元を保有するようにと努力してきました。
これら手堅い国内銘柄(筆者は勝手に「資産株」と呼んでいます)が今回の下落局面で底堅さを発揮した模様です。
今日は、その ”資産株” の効果を定量化・可視化してみようと、バックテストしました。
国内株のバックテストをできる適当なツールが見当たらないので、エクセルで手作業です。
結果は下のグラフに示しましたが、グラフの My PF (ポートフォリオ) は、上記各銘柄の 「持ち株数」×「各時点の株価」を計算し、全ての銘柄について積算したものです。
なお、バックテスト開始時期の保有株数と 最新の保有株数には差異があり、実際にはテスト期間中に買い増ししているため変化していますが、今回のバックテストでは、開始時期から最新の株数を保有していたと仮定した場合のバックテストです。
(簡単化のためと、パッケージとしての将来効果の推定のため。)
従って、テスト結果は私の実際の運用成績と必ずしも同じではありません。
また 筆者は上記 ”資産株” 以外の銘柄も保有していることを付け加えておきます。
シミュレーションのスタート時期をいつにするか悩みましたが、2020年3月のコロナ底からの急ピッチの上昇が一段落していて、かつ前後の株価の動きが比較的落ち着いていた 2021年4月末を開始日としました。 また 終了日は、2022年1月31日です。(直近の9か月間が対象)
バックテスト・シミュレーション結果を、下記のグラフに示します。
配当は含んでいません。
同じグラフ上に、日経225平均と TOPIXも 比較のために並べてみました。
いずれも、2021年4月30日の値を100 とした 相対的な指数変化で表しています。
《グラフ》
幸いにも My PF (資産株を抽出)は、2022年1月に指数が "115"となっています。TOPIXが通算で横這い、日経平均が相対的に "93.7" と軟調な中で、健闘していると言えそうです。
繰り返しますが、実際には途中で株数が変化しているので、実際の保有評価額とは相違があり、また上記資産株以外の銘柄の評価額変化は含んでいませんので、筆者の国内投資全体の推移ではありません。 (国内全体では、年明け後に若干の低下になっています。)
しかしながら、底堅く かつ 長期で株価が じわじわと上昇して来た銘柄を集めたことで、全体ポートフォリオの安定化に多大な効果を発揮しています。今後とも一定の安定化効果は期待できそうです。
また 上記の評価額変化の堅調さと別に 配当も良い銘柄なので、非常に助かっています。
将来のことはわかりませんが、GDP成長がヨコヨコの国内を保守的な運用内容にしたことは、現時点では一定の効果が出ています。
米国運用は足元は非常に厳しいですが冷静に受け止め、この下落期間も可能な範囲で 安値での少額積み立てを進め、インフレの克服による1, 2 年後の反発・軌道回復を待つ考えです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。