森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

波乱続く米国市場


こんにちは。


米国株式市場の波乱が続いています。


昨夜は、週末ということもあり 穏やかな推移か もしくは多少は買い優先となるかと想定していましたが、荒れました。


荒れの原因は、年率で6%上昇にもなっているインフレの進行と、それによるテーパリングの加速懸念、利上げの前倒し懸念 が大きくなっているためです。
また、新型コロナのオミクロン株が世界の30か国で見つかってきたことによる、再び・三たびの経済失速懸念です。


昨夜は、
・ダウ平均  ▲0.17%
・ナスダック ▲1.92%
・S&P500      ▲0.84%
と揃って下げました。
特に成長銘柄が中心のナスダックが大幅に下げました。


3指標が揃って下げたものの、個別にみると業種により まだら模様となっています。
日用品銘柄、割安株、配当株 が買われ、成長株やテクノロジー株が大きく売られました。


筆者が保有している(もしくは最近まで保有していた)銘柄で、変動幅の大きいベスト&ワースト5は、以下の通りです。



【上昇銘柄】
  ・ペプシコ                   +2.55%
  ・P&G                     +1.78%
  ・アッヴィ                             +1.69%
  ・ジョンション&ジョンソン      +1.46%
  ・XLP (日用品株ETF)               +1.24%


【下落銘柄】
  ・T ロウ・プライス                ▲3.03%
  ・ASML                                ▲2.26%
  ・VCR (一般消費財ETF)      ▲2.04%
  ・マイクロソフト                ▲1.97%
  ・VGT (情報技術セクターETF)  ▲1.86%



見事なほどに ディフェンシブ銘柄が買われ、グロース銘柄が売られています。
P&Gは 1か月ほど前まで伸び悩んでいましたが、最近は復調著しいです。


筆者の持つグロース銘柄も痛手を受けました。しかしながら同時に、同程度の金額で保有するディフェンシブ銘柄によって、かなりリカバリーされました。



現在の米国の全体としての局面は インフレ拡大により金利上昇が見込まれるために、株式よりは ”新発”の 高利回り債券に資金が移行しやすいので、成長系の”株式”は一時的に売られ易くなっています。(成長株の割引現在価値が計算上で下がるという点もあります。)


しかしながら、この傾向がずっと続くとは考えていません。仮に FRBの政策金利が高い時代が何年か続くとしても、その間、成長株がずっと低迷するとは考えられません。
何故なら、『短期の株価は売買需給によって決まり、長期ではファンダメンタルによって決まる』ためです。
平たく言えば、短期的にはムードや流行りで株価がつくが、長期の株価は、その企業の業績の成長を反映する、という意味です。


情報技術の中でも マイクロソフトなど経営のしっかりした企業の存在は、現代社会になくてはならないものになっていますから、(短期には需給のムードで売られることはあっても、) 中長期では引き続き堅調に推移してゆくと見ています。



あるサイトで、「政策金利引き上げ と 株式市場」という資料を見つけましたので、引用します。


下図で、黄色い線が米国FRBの「政策金利」です。一方、青い線が株価です。



この図を見ると、政策金利が上がる「変曲点」では株価は一時的に下がることも少なくないですが、一方で、例えば1996年から2000年頃の、金利が5.5%程度の高止まりをしていた時期でも、株価は上昇しています。



さて肝心の筆者の昨夜のポートフォリオはどうなったか??
昨夜は、ナスダックは ▲1.92%下げ、S&P500指数は ▲0.84%下げましたが、筆者のポートフォリオの下げは、▲0.29% で済みました。(ダウの▲0.17%には負けました。)


▲0.29% でとどまったのは、「成長株・テクノロジー株」と「割安・ディフェンシブ株」と「インデックスETF」を、大雑把に言えば 3分の1ずつ  (残り1割は債券ETF)で、分散して保有している効果が出たためです。


投資では、「分散が 命・要」と言われます。これからもセクターや企業の性格を 偏在せずに持って、地合いの風向きにかかわらず「堅実な上昇」を享受でき、また、逆風局面でも下げが 比較的小さく踏みとどまるように、長期で上昇する銘柄やETFを選びつつ 幅広い分散で安定性を確保し、合わせて<成長×増配> の複利効果も得て行く方針です。



本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。