森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

軟調続く日米市場と ポートフォリオ下支え


こんにちは。


相変わらず日米市場の軟調が続いています。
インデックスが1日で1%を大きく越えて上下する日も少なくなく、むしろ乱調とさえ言える状況となっています。


日本は感染の終息が見通せない事態の継続、四半期としては戦後最大と言われるGDPの落ち込みが重しとなり、一方の米国は、景気と需要の回復に伴うインフレ懸念の継続が、リスクオフを誘発している状況です。


そういった中で筆者の米国ポートフォリオも苦戦気味で、地合いの悪さは致し方ないですが、市場平均(インデックス)と比較してどうなのか気になるところです。


大手優良企業の株価指数であるS&P500指数は直近2週間が軟調、新興企業のナスダックは直近の1か月が不調なので、最近の約1か月について、3パターンの期間の騰落を分析してみました。
ハイテク株下落の My Portfolioへの影響を測るため、直近1か月の中で ナスダックが比較的買われてミニ・ピークを付けた3つの起点日から 昨日の終値までの騰落を比較しています。



上表の通り、ダウ平均は、グロース銘柄の比率が低く伝統的な景気依存銘柄が多いため、下げは軽微な状況ですが、ナスダックは苦戦です。
筆者のポートフォリオ(PF)は どの期間においても若干下落していますが、幸いなことにS&P500の下落幅よりは緩和した値に収まっています。


筆者は、テクノロジー銘柄を少なからず保有しているので下げを警戒していましたが、下げ幅が小さく収まっている要因を分析してみました。

ETFと個別株に分けて分析しました。



最初に、比較的占有率多く保有しているETFのうち、不調のETFのワースト3です。



言うまでもなく、グロースとハイテクが不調ですね。1か月前比で6%前後下げています。

筆者の主力10ETFに入る持高の多い銘柄なので、これらが下げたらMy  portfolioが下がるのは致し方ありません。2月頃に既に約半減させており、これ以上解約することは考えていません。



次に、ポートフォリオの評価額を下支えしているベスト5のETFを洗い出したものです。



NASDAQが下げて来たここ1か月でも、上表の数種の銘柄は1%前後上昇して、My PFの下落を緩和してくれました。
必需品セクター、ヘルスケアセクター、それに、(経営が比較的健全な銘柄の) 高配当ETFが堅調です。

いずれも安心感のある銘柄で、しっかり継続保有します。



次に、個別株です。
先ずは落ち込んでいる個別株。



生産が需要に追いつかないくらい半導体が引っ張り凧の状況であるにもかかわらず、ハイテク警戒という理由で半導体の評価が下がっており残念です。


また、米国の通信株の両巨頭が、メディア事業の扱いが原因か、不調です。



次に、堅調組。



生活必需品と身の回りの薬品株や一部の金融関係の銘柄に、グロースから資金が移って来ているようです。
カナダのトップ通信銘柄であるBCEが好調です。ひとつ前の表でアメリカのAT&TとVerizonが不調なのと対照的です。
BCEは保有率が高いので、配当が良いのと合わせて効果は非常に大きいです。



テクノロジー銘柄を選好しがちな筆者ですが、業績の伴っているグロースやハイテクと合わせて、景気循環の受け皿となり かつ ディフェンシブな生活必需品セクターや 健全配当のETFを 引き続き買い増してゆく必要性を改めて感じました。


なお、ここのところ投信に資金を移していますが、筆者の投信ポートフォリオの評価額は米国株運用と似た動向を示しているので、グロース系とバリュー系の比率調整をしているところです。



本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。