森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

米国の配当貴族指数に連動する投信が好調


こんにちは。


最近、米国の S&P500 配当貴族指数が好調のようです。


筆者は、S&P500 配当貴族指数に連動する投資信託である「米国株式配当貴族(年4回決算型)」を運用しています。


この投信は2018年11月にスタートして まだ歴史が浅いので、まだあまり知られていない様子です。
そもそも「S&P500配当貴族指数」そのものが、投資のベテランやマニアでない限り、知らない人も少なくないかも知れません。


筆者は分配金を、時に再投資以外に使う用途があるので ”年4回決算型” を運用していますが、分配金を出さないタイプの姉妹投信も同じ会社から発売されているので、そちらを買う方が、本ブログにて以下に書きました利得がより一層得られると思われます。



さて本題です。
この「米国株式配当貴族」投信の最近の含み益の動きを見ていると、あまりブレずに堅調に上がって来ているように見えます。


そこで、よく買われる他の投信や 似た性格のETFと比較してみました。



二つの期間で比べます。


一つは、今年の2月11日から ごく最近の5月14日までの約3か月 です。
2月11日というのは、例のインフレ警戒が高まってハイテク銘柄が大きく売られた日の直前日のNASDAQ指数のピークの日です。


もう一つは、4月25日から  5月14日までの約3週間です。
4月25日という日は、NASDAQが 2月の後半に大きく売られたあと4月に買い戻されて4月のピークを付けた日です。


この2つの期間を選んだのは、一見好調に見える「配当貴族」の指数の変化と、グロース株の多いNASDAQの指数の変化(主に下落動向)とどのような 連動関係(あるいは背反関係)があるか知りたかったためです。


下記の表(ひょう)は、2月11日から 5月14日における  主要な市場指数と 人気のあるETFや 投信の 変化率の対比です。



上昇率が高い順に、表の 一番右 の欄に 順番を示してあります。


第1位は、「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」でした。資産運用をされている 当ムラゴンブログの知人が、先進国株式投信は調子が良いと、指摘されていました。( 確かに!)
第2位は、「slim オルカン(除く日本)」で、3位が「米国株式配当貴族投信(分配金再投資設定)」でした。



さて 次の表は、直近3週間の 4月25日から 5月14日における 同じ比較です



直近3週間では、「米国株式配当貴族(分配金再投資設定)」が 第1位となっています。
2位が、ETFのVIG でした。  3位には 先ほど1位だった「slim 先進国株式インデックス」が入っています。 オルカンは足元では 足踏み気味になっています。


一過性の現象だけで、「どれが何位だから、どうだ!」と言うつもりはありません。
しかし、米国で長期金利上昇の騒ぎ(インフレ警戒騒ぎ)が始まってからは、平常時にはインデックスではトップパフォーマンスのS&P500指数が、長期金利高・インフレ警戒局面では、(成熟地域である欧州が入った)先進国指数や バリュー株の集合体である地味な配当貴族指数に 劣後していることは、改めて興味深い傾向です。



米国における『インフレ警戒』は、経済が概ね回復して定常飛行に移る時期まで 続くと見ます。
それはつまり、最短でも秋ごろまで続く可能性があるでしょう・・・たぶん。


それまでは、バリューで堅調株の 「配当貴族」や「VIG」などの優位が続くと予想します。


今日、まだ下がり得ると見た円建ての外債を売って、「配当貴族投信」と「VIG」、「VYM」の買い増しの注文を出しました。


ちなみに、ETFの VYM も、上記の2つ目の期間において、「配当貴族」とほぼ同等の成果を上げているようです。



本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。