森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

パソコンを新調


こんにちは。


先日、自宅のパソコンを新調しました。
これまで使っていたものが、急に内蔵ファンが常時回ってギーギー異音を出すようになり、コールセンターに連絡して遠隔診断して貰いましたが、( ハードウェア問題と思われるため、当たり前といえば当たり前ですが)修理に出して貰うしかないですね、と宣告されたためです。



メーカー保証4年を付加していましたが、不運にも4年と2か月で本トラブルに見舞われ、推定修理費用がコールセンター曰く「5万円前後」、販売店の推定では 一声「10万円近く」と言われてしまったので、他にも使い勝手で若干 モノ足りなさがあって、見積もりにも出さず思い切って買い換えることにしました。



不調となったパソコンは米国のD社製でした。不要なソフトウェアがバンドルされていなくて手頃な価格で、世界でも有数のコンピュータメーカのD社ならば大きな間違いはないと当時考えて選択しました。 たまたま個体差ということもあったでしょうが、想定外に短い寿命でした。




さて最近のPCスペックなどについて下調べをしてから量販店へ。
今回は、国産メーカにしました。組み立ては海外の工場だと思いますが、設計と品質保証基準の点で、今回は日本メーカーを選ぶことにしました。



現役時代に関連があった〇〇社の機種から選定することにしました。
店頭で説明パネルを見ながら、また販売員さんの説明も受けながら、改めて量販価格を決めている要因を再認識しました。



①海外メーカーは、外部ポートなどのオプションがシンプルで、バンドルソフトも絞っている点で国内PCより廉価なものが多い
②国内の同じメーカで性能が同等でも、採用するCPUチップのメーカーによって、数万円以上の価格差がある




〇〇社製パソコンで、CPUが、Intel Core i7 内蔵品と、AMDの Ryzen7内蔵品を比べると、7万円以上の開きがありました。ストレージの容量、ワークメモリの容量、マイクロソフトOfficeの組み込みソフトは全く同じで、Displayサイズが僅かに0.5インチほどしか違わないのに、インテル搭載のほうが7万円以上高い設定です。



筆者は若い頃に電子機器の開発技術者をしていて、職場内ではCPUを組み込んだ装置の設計で、インテル製もAMD製も、用途や入手の需給状況によっては、どちらも採用していました。
AMDは昔からインテルのセカンドソースとして著名でした。同等の互換品では、性能に違いはほぼありません。AMDのほうが調達価格が少し安かった記憶がありますが、それでも1割程度だった思います。品質面でもAMD製が劣っているという評価はありませんでした。



にも関わらず、パソコンの末端価格では、市場評価で7万円以上の差がついているとは改めて驚きです。7万円違うと、パソコン全体では優に3割程度の価格差になります。CPUチップ単体の調達価格差は、そこまで無いと思います。インテル搭載品は、製品全体でもマージンを上乗せできるのですね。 販売員さんに価格差の原因を念のため聞くと、「CPUメーカーの名前の違いです」と。
インテルは半導体CPUの創業者とも言うべき名門です。そのインテルへの一般の消費者や学生への知名度というか信仰は、今も根強いのでしょうかね? ブランドイメージの影響力は大きいです。



一方のAMD社の半導体CPUベンダーとしての力はどうでしょうか? 


AMDは、最近ではパソコン向けのみならず、AI(人工知能)向けサーバーへのチップ供給でも存在感を発揮しています。AI用のチップでは エヌビディアが世界の先頭を走っていますが、インテルはAI向けチップでは出遅れており、AMDの方がむしろ健闘しています。


AMD社の年間売上高は日本円換算で3兆円を超えており、創業55年となる、れっきとした大手半導体企業になっています。



筆者は、予算と実質的なコストパフォーマンスの点で、迷わずAMD製のCPUを搭載したPCを選びました。


販売員さんと プラスマイナス含めて色々話し合った上で、販売員さんが自分が買うとしたらどれですか?と訊くと、「〇〇社は、今年の ”春休み商戦” では、筆者の選んだPCを一押しに位置付けている」と言っていました。 ヨイショの営業トークかも知れませんが、それなら、まぁ大丈夫でしょう。
更に、今回は5年のメーカ保証を付けました。



〇〇社の「5年メーカー保証」は、コーヒーをこぼしたとか、落下させて壊したとかいうユーザー責任の場合でも、完全に修理するか新品に交換するという内容だったので、保険と思って入りました。
壊れなかった場合のパソコンの実用的な賞味期限は、6,7年というところですよね。5年以内に故障するとは想定していませんが、壊れた場合は痛手ですから一応入りました。



このブログは新しいPCで書いていますが、サクサク使えています。丈夫で長持ちしてほしいです。


ではまた。

東博 中尊寺金色堂展 と 静嘉堂 雛人形展


こんにちは。


先日、博物館をはしごして、東京国立博物館の「中尊寺金色堂展」 と、 静嘉堂@丸の内の 「岩崎家のお雛さま」を観てきました。


まずは、東博の 中尊寺金色堂展です。



この展示は、中尊寺金色堂の中央の須弥壇に安置されている国宝の仏像11体と、金色堂に付帯する多数の工芸品を現地から持ってきて展示しているものです。


上野へGO!
知らなかったのですが、2023年は、上野恩賜公園の開園150周年だったのですね。
駅からの園内舗道には バナー幟がはためいていました。


季節はちょうど、ピンクの桃の花が見ごろとなっています。


朝の10時過ぎに東博の本館前へ。混雑を心配していましたが、チケットを買うのに数分並びましたが、買った後は並ばずに展示室に入ることができました。


実際の中尊寺には十年あまり前に行ったことがありますが、特別展示室のエントランスは、その堂内に入るかような 厳かな雰囲気に設えてあります。


室内は、かなり混んでいました。 どの展示品の前も、前後の2列になって進んで行く感じです。
国宝実物は、すべて撮影禁止となっています。


メインは国宝の仏像11体ですが、撮影禁止なので、パンフレット裏面の写真をお借りしてここに掲載します。


仏像は、意外に小さいです。台座に乗っていても、人の背丈もないくらいです。
実際行った金色堂も、大きな建物ではなかった印象でした。1124年の建立と伝えられているので今年で丁度 900年!。 よくぞ2024年まで900年も残ってくれたものです!!
平泉では、今は金色堂を風化や損傷から保護するためのコンクリートの覆堂で守られています。


さて、仏像や国宝級の工芸品を観終わったあと、金色堂の模型のコーナーがありました。
大きさは、幅が3~4メートルくらいでしょうか? この模型だけは撮影が許可されていました。


(再放送かも知れませんが)  3月4日にNHK-TVで「中尊寺金色堂 デジタルで解き明かす900年の謎」というのをやっていて録画していたので、改めて観ました。
番組の中で研究者達が言っていましたが、仏像もさることながら、金色堂の大きな見どころは「須弥壇」(仏像を安置している 一段高くなった ”壇(台座)”)と「巻柱」の装飾における極めて高い芸術性にあると言っていましたが、そこに施されている螺鈿細工と蒔絵は本当に素晴らしく、同感に思います。


そうは言っても、当たり前ではありますが、須弥壇や巻柱は金色堂の構造物でもあるので、さすがに解体して平泉から東京まで持ってくることはできません。そこで、巻柱については、東博ではレプリカを用意し、雰囲気づくりの柱として展示室内のフロアーに立てる工夫をしていました。


現実の巻柱には菩薩が描かれていて荘厳かつ絢爛で、京都などを含めても他の寺社ではあまり見かけないものだと思います。


さて、観終わって出てきました。


入った時間とは違って、本館の入り口には、展示に入るための長い列ができていました。
多少早めに来て良かったと思いました。



次に、東京駅に向かいました。
静嘉堂美術館@丸の内での、岩崎家の雛人形 の展示を観るためです。


早速 展示室内へ。
内裏雛です。


おなじみの三人官女と、その向こうに仕丁です。


これは、立雛 (次郎左衛門頭) というそうです。



白綸子地打掛 と 赤綸子地打掛 です。(いずれもミニチュア)



休憩室ホールに至る展示室には、雛人形とは無関係ですが「色絵吉野山図茶壷」が展示されていました。常設なのでしょう。これも、いつ見ても見事です。


また、今回も、順路の最後の展示室には この美術館の 象徴的な所蔵品である「曜変天目茶碗」が展示されていました。不思議に吸い込まれますね。


ではまた。

2024年2月末の資産運用状況


こんにちは。


 2024年2月末時点の資産運用実績を、1月末対比で 整理して掲載します。
 実際の金額については、筆者の都合により従前より省略させていただいております。
どうぞご了承ください。



 この1か月の市場指数と為替の変化は 以下の通りです。


<市場指数>    2/29終値ベース
 日経225平均   : +7.9%
 TOPIX     : +4.9%
 スタンダードTOP20 :+1.0%
 東証リート指数 : - 5.6%


 NYダウ平均   :+2.3%
 NASDAQ総合  :+6.1%
 S&P500指数  :+5.2%
 米10年国債利回り : 3.918% ⇨ 4.251% ( 0.33% 利回り上昇)



<為替レート>  円 対 1ドル   
    1/31: 146.5円 ⇨ 2/29 : 149.5円( 3.0円、約2.1%の円安)



【コメント】
・国内市場は引き続き 大きく上昇し、特に半導体銘柄、商社、輸出関連の値がさ株等が躍進。
・米国株も、堅調な内需、ソフトランディング期待、AIビジネス期待から続伸。
・一方で、米国の10年長期金利は、利下げが遠のくとの観測から上昇。
・為替(ドル円)は、米国利下げ時期後退で、円安基調。



1. 運用状況 (日米 2/29 終値ベース


(1) 総運用資産トータル (リスク運用3ブロック区分の総合計)


  〇 運用口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: + 11.1%
    注★証券口座以外の金融資産との出入りはなし
    注★売却譲渡所得税は支払い済みのベース



【コメント】
 2月末時点での総運用残高は、ヒストリカル・ハイを更新しました。




(2)国内運用ブロック(主として国内の個別株+円建て債券+国内株の投信+待機資金)


  〇 約32銘柄、 PF占有率:約 63%前後
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +12.1%
    注★ 株式やETFの配当を含む
    注★ 売却譲渡所得税は支払い済みのベース


【コメント】
 特に外需関連の値がさ銘柄や半導体銘柄が大きく伸びました。
 筆者ポートフォリオでは、占有率トップ3の三菱商事(+25.0%)・東京海上(+11.4%)・三井物産(+10.4%)、 ならびに 準主力グループ内の パワー半導体の富士電機(+22.0%)・半導体製造装置用セラミック部品の日本特殊陶業(+13.5)・同 バルブの日本ピラー工業(+12.2) や、次期 [全銀協] システム強化需要や 企業/官公庁 業務デジタル化需要堅調なNTTデータ (+15.0%) などが大きく牽引しました。



(3)米国株運用ブロック(含むETF, 米国債券, 待機資金)


  〇 約10銘柄、PF占有率:約10 ~ 11%
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +7.8%
    注★ 配当を含む
     ★ 譲渡所得税は支払済みのベース


【コメント】
 AI需要で大きく上げたエヌビディアに牽引される形で、保有銘柄では半導体製造装置のASML (ADR) や 通信デバイスのブロードコム AVGO 、AI期待のMSFTなどが貢献しました。 



(4)投資信託ブロック (海外株/債券の投信+待機資金)


  〇 約17銘柄、PF占有率:約 26~28%
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +9.9%
   注★:分配金は一部銘柄のみを含む
   注★:譲渡所得税は支払い済みのベース


【コメント】


 投資信託の成績は ほとんどの銘柄において非常に堅調でした。




2.総括コメント


 2月は、米国の AI用半導体 GPUのエヌビディアの劇的な決算に連られて、世界中の大型銘柄と有力テクノロジー銘柄の株価が引っ張り上げられる現象が起きた月となりました。
昨年の10月頃に、割安圏と思えた東京エレクトロンを一瞬買おうかなと思いましたが、思っただけで実行はしませんでした。買っておけばというのはありますが、テクノロジーセクターは既に一定程度の比率を占めておりリターンも十分に堅調で特に不足はないため、これからも従来通りの方針を続けます。 それは、特定の業種に偏らず、セクターを分けた全天候性のリスク分散ポートフォリオです。


   片や、年明け以降の日経平均の急ピッチな上がり方は気になります。もう少し息の長い、緩やかで安定的な上昇を望みたいところです。


本日も最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。


息子たちとの飲み会 ~ 孫からの手紙


こんにちは。


先日、息子、(私の) 義兄、義兄の息子さん と 私を入れた4人で、銀座で会食しました。


息子も、義兄の息子さんも 30代中盤から40歳前後となって、勤務先でも一定のチームを任される立場になって来ていました。


息子達は独立して離れた場所に住んでいます。夏休みや正月などの相互訪問は頻繁にありますが、男性陣だけで2世代が集まって 外でゆっくり飲みながら話す機会はこれまで一度もありませんでした。 子世代同士 (いとこ同士) の交流も、住まいが遠く離れていて平素はそれぞれ忙しいこともあり、意識的に機会を設けない限り実現するのはなかなか難しい。


ということで、妻たちの理解と後押しも得て一念発起、”息子たちの仕事ぶりの話も聞きたいなぁ”、という名目で集まることになったものです。


当日は、大いに盛り上がりました。


帰りに、自宅で「お留守番」してくれた息子の奥様と孫たちのために、ちょっとした菓子を持って帰ってもらったら、数日して、家に郵便物が届いていました。通常の宣伝ハガキや事務的なビジネスレターとは全く オモムキ が異なります。


「ナンダ、これは?」とばかりに、オモテを見ると、宛名は私の名前になっていますが、切手が貼ってありません。
裏を見ると、封書の真ん中に切手が貼ってあります。そして右肩に子どもがよく書く絵が描いてある。 
差出人欄は、(オトナの字で)孫娘の名になっていました。(下の写真では、そこは伏せています。)



(封筒の裏)


もう一度 オモテを見ると、通常は切手を貼ってあるはずの位置に、オトナの字で『切手は裏』と書いてあるではありませんか!
よく郵便屋さんが届けてくれたものです。 郵便屋さん、ありがとう。


孫の〇〇からか!! と、内容については不思議に思いながらも、差出人については一応ナットク...。


開けると、可愛い絵が出てきました・・・。
孫娘は4歳で、ひらがなは少し読めますが、まだ自分で字は書けない。
人物の絵を書くのは好きなようです。


孫娘は、自分の家族と 親の実家のメンバーを絵に描いてくれて(親の助けを得て)送ってくれたということが、わかりました。
孫から手紙を貰ったのは初めてで、驚きました。 (ガツンとインパクトありました....)


冒頭に書いた、息子たちとの会食・飲み会の帰りに持って帰ってもらったお菓子のお礼の気持ちも入っているのかな、と想像しています。


「〇〇ちゃん、ありがとうね!」


今日、この手紙の返事を書いて出しました。


ではまた。

五街道雲助 一門会


こんにちは。


先日、隣の市の市民会館に、「五街道雲助 一門会」を観に行きました。



人間国宝の落語家の噺を近くで聴ける会があることを、当日の日にちが近づいてから 聞き及び、急ぎ 申し込んだら何とか取れました。


落語は、学生の頃にはTVで時々聞くことがありましたが、最近はすっかり遠ざかっていて、恥ずかしながら雲助の落語も聴いたことがなかったのが正直なところです。


五街道雲助 (本名・若林恒夫さん(75) )は、つい昨年の2023年07月21日に 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されていたそうです。
ネットで少し検索してみたら、落語家の人間国宝 指定は、五代目柳家小さん、上方落語の三代目桂米朝、十代目柳家小三治に次いで、まだ4人目だそうです。
かなり稀有な出来事なのですね!!


【経歴】
1968(昭和43)年、十代目金原亭馬生に入門
1981(昭和56)年、 真打昇進
【受賞歴】
2014(平成26)年 平成25年度(第64回)芸術選奨 文部科学大臣賞受賞(大衆芸能部門)
2016(平成28)年 紫綬褒章受賞
2023(令和5)年 重要無形文化財保持者(人間国宝)



隣町での人間国宝の噺、これは聴いてみる他ありません。
この日は ”一門会” ということで、弟子たち含め、五話が披露されました。



雲助師匠の演目は、『夜鷹そば屋』でした。
夜鷹そば屋を営む、子のない長屋暮らしの老夫婦と、そこへ客としてやってきた若い男との奇妙な邂逅を描写する人情ものです。


ざっとストーリーは、若い男が老夫婦の蕎麦屋に来て蕎麦を三杯平らげた後、自らの無銭飲食を明かし、自身番(今の交番のようなもの)に連れて行ってほしいと老夫婦に頼む。
ところが、老夫婦は自身番に連れていくどころか、自分たちの家に招き入れ、最終的に蕎麦の代金もタダにしてやる。しかも、それが憐れみや施しとしてではなく、あくまでも「店じまいに屋台を家まで担いで来るのを助けてくれた対価」として渡す配慮まで行き届いている。


おかしみと、孤独な人間同士の温かみある触れあいを描いた作品です。
重厚な中にも軽妙で、かつ体温の伝わる雲助の語り口で、最後まで引き込まれてしまいました。


落語の大御所の方々の噺をまた聞きに行きたいです。


ではまた。