森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

なぜ投資信託か?


こんにちは。


今日は、「なぜ、個別株やETFではなく投資信託か?」について考察してみたいと思います。



人によって、個別株やETFを選ばず、投資信託を選ぶ理由は何でしょうか?


筆者自身の経験も含めた勝手な想像ですが、投信を選ぶ人は下記のような動機が多いのかなと想像します。


タイプA:中長期で年平均10%目標で着実に資産形成したいが、ハイリスクな個別株は嫌。
                 給与収入があるから配当は必ずしも必要ない。(自動再投資で良い)
      ・・・現役型
タイプB:分配金をある程度貰いつつ、かつ元本は年平均5%くらいで増やせたら良い。
      ・・・時短シニア型 /  リタイヤ後の前期シニア型
タイプC:比較的多めの分配金によって生活費に充て、預けている資金も 年平均3%前後で
       減らさずに着実に運用できたら御の字。 
       取崩し相当の分配を貰っている場合は、運用総額が徐々に減ることは計画内。
      ・・・後期シニア型


いずれのタイプも、堅実運用が大前提で、それを志向しています。


現役層は株でも良さそうですが、個別株のリスクは取りたくないという人は多いですよね。
インデックスETFを買えば インデックス投信とリスクは同じでしょうが、「それならば、あえてETFでなくとも、集計やレポート機能が充実している投資信託でいいや!」ってことではないでしょうか?
そもそも中長期運用で頻繁に売買はしないので、指値できなくても、リアルタイムで取引できなくても、そもそも大きな問題はないわけです。
また投信なら、分散を図りながら、ETFには無いタイプの組合せのセットを選べますね。メニューは豊富です。
あと、運用方針や実績パフォーマンスの分析データが豊富なことも魅力です。



タイプAの堅実層は、圧倒的にslim米国株式(S&P500)や、楽天VTI、slimオールカントリー あたりが多そうですね。仕事に忙しい現役層ですから短期の成績変動には あまり構っていられません。長期で確度が高い代表的な市場インデックスが好まれるでしょう。



タイプB、C(シニア世代)になると、少し選択対象は変わってくると思います。
長期で評価額を大きく増やしたいという要望に代わって、重要な要件として、


 ① 分配金を出すことを選べる銘柄であること。
 ②分配金を出しても、トータルリターンが常時安定していること。
   (トータルリターン=分配金払い出し額+含み益額)


の2点の両立が求める要件になって来ると考えます。


多くのシニアには、自ら複数の個別株を選択して操って配当と含み益増加を達成するのは難しいし面倒だから、アクティブファンドの優秀なファンドマネジャーの力量に期待したいでしょう。 (個別株選びは難しいが、投信の選球眼には ある程度自信がある層です。)


なお、分配金の代わりに「証券会社や投信会社の定期自動取り崩し現金化機能」でも構わないとする方々もおられると思います。
要するに、預けている残高部分は少しでも増やしながら、生活に必要なだけ分配金や部分換金で引き出したい。


「トータルリターンが安定している」は、大事です。
これから後期に入るシニアにバランスファンドが選ばれる場合も多いと思いますが、ファンドに対して「下落率の歯止め」がかかる安心感を求めます。また含み損の期間が長く続くのは明らかに嫌われます。老後資金ですから。
下落に歯止めをかけてくれるなら、ある程度の信託報酬は仕方ありません。自分で株式投信と債券投信を2つ持って常時リバランスするのは面倒ですし。


そしてタイプB/Cの層には、高率な分配金を出しながら、なおかつ基準価格も成長している投信が人気ありです。そういった投信は、GAFA(10年以上成長し続けて未だに高収益の超大型銘柄)や、REIT(元々分配率が高い)を含んでいる場合が多いと思われます。
そのような投信を選ぶ層は、同じシニアでも まだ基準価格の推移をチェックできる元気層ですね。今持っている投信の風向きが悪くなったら、別の高収益投信に乗り換えて行くでしょう。
そういった乗り換え管理をすることが面倒と感じたら、バランスファンドに移ると思います。
前期のシニアでも、慎重な層は、最初からバランスファンドかも知れません。


筆者の場合ですが、前期シニアですが、自分は個別銘柄を選ぶのは下手だと最近わかってきましたし、やってみて個別株の管理が面倒になって来たので、主力はETFと投信に移りつつあります。
今持っている個別株ですが、銘柄厳選して ようやく安定化して来たので、もうしばらくは持ち続けると思います。



今日は、「なぜ投資信託か?」について、想像も含めて書いてみました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。