森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

2022年第1四半期 (カレンダーイヤー) の運用状況


こんにちは。


今年2022年1月~3月は、内外株式市場の値動きが非常に荒い 暦年第1四半期となりました。
そこで、2021年12月末と比較して どのような運用状況となったのか整理して備忘録としておきます。(2022年の年初来変化ということになります。)


例によって実際の金額は省略させていただき、2021年12月末日を100%とする指数表示とさせていただくことをご了解願います。


表形式で整理します。


先ず下記の〘表1〙は、運用4分野における、「運用中の評価総額」と「収益額」の直近3か月の変化を 指数で表しています。
2021年12月31日を基準日(基準値:100%)としました。
また米国投資においては、その時点の実勢レートによる円換算額です。




カレンダーイヤー(暦年)での1Q末にあたる3月31日は、運用評価総額の合計は、2021年末を基準としてと116.7%となり、約17%の増となりました。
この値は、日本円の為替レートが大きく円安に振れた嵩上げ効果を含んでいますが、加えて1月、2月の下落中に、少額ながら追加投資を行ったことと、投資先の組換え調整(この先更に1年程度の下落モードに入っている債券ETFや 大きく下げなかったものの長期成長性に乏しい個別株、一時的な需給事情で株価が上がって実力より割高となった個別株等の売却)で得た資金を大きく下げた主力のインデックスに振り向けると共に、投信についても下落中に定期積立の時期を少しずらして実行したことにより、3月に入って反発に転じて上昇した効果を含むものです。


他方で、〘表1〙の右側を見ていただくとわかりますが、米国株と投資信託の「収益の絶対金額」は 1, 2月に半減近くまで激減し、3月末においても 運用評価額の伸びに比較して その回復度は かなり限定的です。
つまり米国株と投資信託の収益率は、残念ながら まだ充分には回復を果たせていません。
これは、筆者の運用ポートフォリオにおける保有米国銘柄の戻りが十分でないことを意味しています。現に S&P500指数は、1Q末で2021年末比で まだ5%ビハインド、また ナスダック総合指数は まだ10%程度ビハインドとなっています。
マイポートフォリオは、S&P500に内蔵する成長株とナスダックの成長株の合計占有比率が、下落が少なかったバリュー株の占有比率に比較して やや大きめであったためです。(今回、投信を含めた米国向け投資全体に対して、グロース・バリュー比率を 具体的な数字を把握して、センター寄りに多少調整しました。)


今後のポートフォリオ収益率の更なる回復を期待したいのは当然としても、今改めて振り返ってみると、2021年の年間の米国株の上昇は 一種のバブルであったと思われ、それが調整によって適正評価に戻っただけであり、この先しばらくは、2021年末のインデックスの値を そう安々とは回復しないと予想しています。
2%程度のFF金利の上げが予定されている2022年を乗り切って、多少時間がかかっても、その後の「企業業績の伸張」によって指数や株価が回復してくれればそれで良いという考えです。2022年の1Qにおいて成長株が適正評価に戻ったのであれば、この先の経済成長でグロース銘柄の業種ファンダメンタルが成長すれば、関連インデックス株価もそれにつれてまた成長するという考えは理にかなうでしょう。ネットバブル崩壊も、リーマンショックも S&P500, ナスダックとも克服し それを大きく超えてて来ましたから、今回の下落も、数年後には歴史の一コマの ”大きめの押し目” として記憶されると思われます。


ちなみに、「円安が進んでい、なかったらどうか?」という観点で、円安で持ち上がった部分を補正してみました。計算上の話です。
それを、〘表2〙に示します。



円安による嵩上げ分を取り除くと、収益の絶対額の回復率は (ポートフォリオ組み換えや 追加投資による運用金額の増加率を上回ることはできておらず)  やはり限定的です。しかも、回復の大部分は 堅調であった日本国内株からもたらされたものであると考えます。


しかしながら、それほど悲観はしていません。その理由は、米国投資においても収益の絶対金額は (増資テコ入れ効果もあって) 昨年末よりは僅かながらもプラスを記録し、まずまずの状態に戻って来ていて かつ成長セクターを ほど良い配分率を維持しているので、長期視点で考えれば いずれ環境の正常化による更なる回復成果が出て来るものと期待できるためです。


多くの投資家が指摘しているように、トレンドは どのみち一定スパンで遷移し、あるいは、ボラタイルな市場環境ではコロコロと変化しますから、目先の一時期で一喜一憂することなく、ポートフォリオの構成バランスを ソルティノレシオを抑えつつ長期の複利リターンが最大になるように偏らずに構成最適化し、それを長期で寝かせて運用するのがベストという考えです。(定期的なリバランスも面倒なので、今回のリバランスで放置したいのが本音です。)


引き続き、” (複利的)リターン率 と 安定度の 好バランス”  にこだわって、完全放置モードになれるよう推移を見てゆきます。



本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。