森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

東博 中尊寺金色堂展 と 静嘉堂 雛人形展


こんにちは。


先日、博物館をはしごして、東京国立博物館の「中尊寺金色堂展」 と、 静嘉堂@丸の内の 「岩崎家のお雛さま」を観てきました。


まずは、東博の 中尊寺金色堂展です。



この展示は、中尊寺金色堂の中央の須弥壇に安置されている国宝の仏像11体と、金色堂に付帯する多数の工芸品を現地から持ってきて展示しているものです。


上野へGO!
知らなかったのですが、2023年は、上野恩賜公園の開園150周年だったのですね。
駅からの園内舗道には バナー幟がはためいていました。


季節はちょうど、ピンクの桃の花が見ごろとなっています。


朝の10時過ぎに東博の本館前へ。混雑を心配していましたが、チケットを買うのに数分並びましたが、買った後は並ばずに展示室に入ることができました。


実際の中尊寺には十年あまり前に行ったことがありますが、特別展示室のエントランスは、その堂内に入るかような 厳かな雰囲気に設えてあります。


室内は、かなり混んでいました。 どの展示品の前も、前後の2列になって進んで行く感じです。
国宝実物は、すべて撮影禁止となっています。


メインは国宝の仏像11体ですが、撮影禁止なので、パンフレット裏面の写真をお借りしてここに掲載します。


仏像は、意外に小さいです。台座に乗っていても、人の背丈もないくらいです。
実際行った金色堂も、大きな建物ではなかった印象でした。1124年の建立と伝えられているので今年で丁度 900年!。 よくぞ2024年まで900年も残ってくれたものです!!
平泉では、今は金色堂を風化や損傷から保護するためのコンクリートの覆堂で守られています。


さて、仏像や国宝級の工芸品を観終わったあと、金色堂の模型のコーナーがありました。
大きさは、幅が3~4メートルくらいでしょうか? この模型だけは撮影が許可されていました。


(再放送かも知れませんが)  3月4日にNHK-TVで「中尊寺金色堂 デジタルで解き明かす900年の謎」というのをやっていて録画していたので、改めて観ました。
番組の中で研究者達が言っていましたが、仏像もさることながら、金色堂の大きな見どころは「須弥壇」(仏像を安置している 一段高くなった ”壇(台座)”)と「巻柱」の装飾における極めて高い芸術性にあると言っていましたが、そこに施されている螺鈿細工と蒔絵は本当に素晴らしく、同感に思います。


そうは言っても、当たり前ではありますが、須弥壇や巻柱は金色堂の構造物でもあるので、さすがに解体して平泉から東京まで持ってくることはできません。そこで、巻柱については、東博ではレプリカを用意し、雰囲気づくりの柱として展示室内のフロアーに立てる工夫をしていました。


現実の巻柱には菩薩が描かれていて荘厳かつ絢爛で、京都などを含めても他の寺社ではあまり見かけないものだと思います。


さて、観終わって出てきました。


入った時間とは違って、本館の入り口には、展示に入るための長い列ができていました。
多少早めに来て良かったと思いました。



次に、東京駅に向かいました。
静嘉堂美術館@丸の内での、岩崎家の雛人形 の展示を観るためです。


早速 展示室内へ。
内裏雛です。


おなじみの三人官女と、その向こうに仕丁です。


これは、立雛 (次郎左衛門頭) というそうです。



白綸子地打掛 と 赤綸子地打掛 です。(いずれもミニチュア)



休憩室ホールに至る展示室には、雛人形とは無関係ですが「色絵吉野山図茶壷」が展示されていました。常設なのでしょう。これも、いつ見ても見事です。


また、今回も、順路の最後の展示室には この美術館の 象徴的な所蔵品である「曜変天目茶碗」が展示されていました。不思議に吸い込まれますね。


ではまた。

2024年2月末の資産運用状況


こんにちは。


 2024年2月末時点の資産運用実績を、1月末対比で 整理して掲載します。
 実際の金額については、筆者の都合により従前より省略させていただいております。
どうぞご了承ください。



 この1か月の市場指数と為替の変化は 以下の通りです。


<市場指数>    2/29終値ベース
 日経225平均   : +7.9%
 TOPIX     : +4.9%
 スタンダードTOP20 :+1.0%
 東証リート指数 : - 5.6%


 NYダウ平均   :+2.3%
 NASDAQ総合  :+6.1%
 S&P500指数  :+5.2%
 米10年国債利回り : 3.918% ⇨ 4.251% ( 0.33% 利回り上昇)



<為替レート>  円 対 1ドル   
    1/31: 146.5円 ⇨ 2/29 : 149.5円( 3.0円、約2.1%の円安)



【コメント】
・国内市場は引き続き 大きく上昇し、特に半導体銘柄、商社、輸出関連の値がさ株等が躍進。
・米国株も、堅調な内需、ソフトランディング期待、AIビジネス期待から続伸。
・一方で、米国の10年長期金利は、利下げが遠のくとの観測から上昇。
・為替(ドル円)は、米国利下げ時期後退で、円安基調。



1. 運用状況 (日米 2/29 終値ベース


(1) 総運用資産トータル (リスク運用3ブロック区分の総合計)


  〇 運用口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: + 11.1%
    注★証券口座以外の金融資産との出入りはなし
    注★売却譲渡所得税は支払い済みのベース



【コメント】
 2月末時点での総運用残高は、ヒストリカル・ハイを更新しました。




(2)国内運用ブロック(主として国内の個別株+円建て債券+国内株の投信+待機資金)


  〇 約32銘柄、 PF占有率:約 63%前後
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +12.1%
    注★ 株式やETFの配当を含む
    注★ 売却譲渡所得税は支払い済みのベース


【コメント】
 特に外需関連の値がさ銘柄や半導体銘柄が大きく伸びました。
 筆者ポートフォリオでは、占有率トップ3の三菱商事(+25.0%)・東京海上(+11.4%)・三井物産(+10.4%)、 ならびに 準主力グループ内の パワー半導体の富士電機(+22.0%)・半導体製造装置用セラミック部品の日本特殊陶業(+13.5)・同 バルブの日本ピラー工業(+12.2) や、次期 [全銀協] システム強化需要や 企業/官公庁 業務デジタル化需要堅調なNTTデータ (+15.0%) などが大きく牽引しました。



(3)米国株運用ブロック(含むETF, 米国債券, 待機資金)


  〇 約10銘柄、PF占有率:約10 ~ 11%
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +7.8%
    注★ 配当を含む
     ★ 譲渡所得税は支払済みのベース


【コメント】
 AI需要で大きく上げたエヌビディアに牽引される形で、保有銘柄では半導体製造装置のASML (ADR) や 通信デバイスのブロードコム AVGO 、AI期待のMSFTなどが貢献しました。 



(4)投資信託ブロック (海外株/債券の投信+待機資金)


  〇 約17銘柄、PF占有率:約 26~28%
  〇 口座資産の総額 (含む待機資金) (前月末比) 増減率: +9.9%
   注★:分配金は一部銘柄のみを含む
   注★:譲渡所得税は支払い済みのベース


【コメント】


 投資信託の成績は ほとんどの銘柄において非常に堅調でした。




2.総括コメント


 2月は、米国の AI用半導体 GPUのエヌビディアの劇的な決算に連られて、世界中の大型銘柄と有力テクノロジー銘柄の株価が引っ張り上げられる現象が起きた月となりました。
昨年の10月頃に、割安圏と思えた東京エレクトロンを一瞬買おうかなと思いましたが、思っただけで実行はしませんでした。買っておけばというのはありますが、テクノロジーセクターは既に一定程度の比率を占めておりリターンも十分に堅調で特に不足はないため、これからも従来通りの方針を続けます。 それは、特定の業種に偏らず、セクターを分けた全天候性のリスク分散ポートフォリオです。


   片や、年明け以降の日経平均の急ピッチな上がり方は気になります。もう少し息の長い、緩やかで安定的な上昇を望みたいところです。


本日も最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。


息子たちとの飲み会 ~ 孫からの手紙


こんにちは。


先日、息子、(私の) 義兄、義兄の息子さん と 私を入れた4人で、銀座で会食しました。


息子も、義兄の息子さんも 30代中盤から40歳前後となって、勤務先でも一定のチームを任される立場になって来ていました。


息子達は独立して離れた場所に住んでいます。夏休みや正月などの相互訪問は頻繁にありますが、男性陣だけで2世代が集まって 外でゆっくり飲みながら話す機会はこれまで一度もありませんでした。 子世代同士 (いとこ同士) の交流も、住まいが遠く離れていて平素はそれぞれ忙しいこともあり、意識的に機会を設けない限り実現するのはなかなか難しい。


ということで、妻たちの理解と後押しも得て一念発起、”息子たちの仕事ぶりの話も聞きたいなぁ”、という名目で集まることになったものです。


当日は、大いに盛り上がりました。


帰りに、自宅で「お留守番」してくれた息子の奥様と孫たちのために、ちょっとした菓子を持って帰ってもらったら、数日して、家に郵便物が届いていました。通常の宣伝ハガキや事務的なビジネスレターとは全く オモムキ が異なります。


「ナンダ、これは?」とばかりに、オモテを見ると、宛名は私の名前になっていますが、切手が貼ってありません。
裏を見ると、封書の真ん中に切手が貼ってあります。そして右肩に子どもがよく書く絵が描いてある。 
差出人欄は、(オトナの字で)孫娘の名になっていました。(下の写真では、そこは伏せています。)



(封筒の裏)


もう一度 オモテを見ると、通常は切手を貼ってあるはずの位置に、オトナの字で『切手は裏』と書いてあるではありませんか!
よく郵便屋さんが届けてくれたものです。 郵便屋さん、ありがとう。


孫の〇〇からか!! と、内容については不思議に思いながらも、差出人については一応ナットク...。


開けると、可愛い絵が出てきました・・・。
孫娘は4歳で、ひらがなは少し読めますが、まだ自分で字は書けない。
人物の絵を書くのは好きなようです。


孫娘は、自分の家族と 親の実家のメンバーを絵に描いてくれて(親の助けを得て)送ってくれたということが、わかりました。
孫から手紙を貰ったのは初めてで、驚きました。 (ガツンとインパクトありました....)


冒頭に書いた、息子たちとの会食・飲み会の帰りに持って帰ってもらったお菓子のお礼の気持ちも入っているのかな、と想像しています。


「〇〇ちゃん、ありがとうね!」


今日、この手紙の返事を書いて出しました。


ではまた。

五街道雲助 一門会


こんにちは。


先日、隣の市の市民会館に、「五街道雲助 一門会」を観に行きました。



人間国宝の落語家の噺を近くで聴ける会があることを、当日の日にちが近づいてから 聞き及び、急ぎ 申し込んだら何とか取れました。


落語は、学生の頃にはTVで時々聞くことがありましたが、最近はすっかり遠ざかっていて、恥ずかしながら雲助の落語も聴いたことがなかったのが正直なところです。


五街道雲助 (本名・若林恒夫さん(75) )は、つい昨年の2023年07月21日に 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されていたそうです。
ネットで少し検索してみたら、落語家の人間国宝 指定は、五代目柳家小さん、上方落語の三代目桂米朝、十代目柳家小三治に次いで、まだ4人目だそうです。
かなり稀有な出来事なのですね!!


【経歴】
1968(昭和43)年、十代目金原亭馬生に入門
1981(昭和56)年、 真打昇進
【受賞歴】
2014(平成26)年 平成25年度(第64回)芸術選奨 文部科学大臣賞受賞(大衆芸能部門)
2016(平成28)年 紫綬褒章受賞
2023(令和5)年 重要無形文化財保持者(人間国宝)



隣町での人間国宝の噺、これは聴いてみる他ありません。
この日は ”一門会” ということで、弟子たち含め、五話が披露されました。



雲助師匠の演目は、『夜鷹そば屋』でした。
夜鷹そば屋を営む、子のない長屋暮らしの老夫婦と、そこへ客としてやってきた若い男との奇妙な邂逅を描写する人情ものです。


ざっとストーリーは、若い男が老夫婦の蕎麦屋に来て蕎麦を三杯平らげた後、自らの無銭飲食を明かし、自身番(今の交番のようなもの)に連れて行ってほしいと老夫婦に頼む。
ところが、老夫婦は自身番に連れていくどころか、自分たちの家に招き入れ、最終的に蕎麦の代金もタダにしてやる。しかも、それが憐れみや施しとしてではなく、あくまでも「店じまいに屋台を家まで担いで来るのを助けてくれた対価」として渡す配慮まで行き届いている。


おかしみと、孤独な人間同士の温かみある触れあいを描いた作品です。
重厚な中にも軽妙で、かつ体温の伝わる雲助の語り口で、最後まで引き込まれてしまいました。


落語の大御所の方々の噺をまた聞きに行きたいです。


ではまた。

沼の野鳥

こんにちは。


寒さも そろそろ峠を越えたように思いますが、どうでしょうか?
昨日・今日は、久しぶりにすっきりと青空が広がり、心地良くウォーキングに出ました。


近くの沼まで降りて行く道すがら、住宅街でも よくみかける白セキレイ。


そして おなじみのキジバト。家の庭にも しばしば飛んで来ます。



十分ほど歩いて沼畔に下りて来ました。
今日は気温も二桁の10度に届いて、穏やかで風もなく、野鳥たちも いつもより活発に動いているように見える。


白鳥(コブハクチョウ)が、沼の岸辺に近い枯草の上で暖を取っているかのようだ。
大陸との間を渡る白鳥も多い中で、この沼の白鳥は留鳥として一年中 見かけます。


カルガモがいました。
首を羽の中に隠して、まだ少し寒そうにしている。


遊歩道を少し歩くと、新しく人口の中洲ができています。
工事の看板を見ると、「植生帯の新設工事」となっていました。
地元の自治体(市)は、この沼の浄化維持に加え 植生の保護に取り組んでいます。
特定外来植物の「ナガエツルノゲイトウ」や「オオバナミズキンバイ」などの繁殖が旺盛で、結果として在来の水生植物である ヨシ、ヒメガマ、マコモなどが減少しているとして、県の指導の元、予算の補助も得ながら定期的に外来種の刈り取りなどに取り組んでいるようです。

筆者は、この「植生帯」の設置効果についてはよくわかりませんが、自治体の広報などでは、” 抽水植物を主とする沼本来の水生植物を確実に活着させ得る施策 ” と説明しています。



この植生帯は また、結果的に野鳥が羽を休める場所としても機能しているようです。


あっ、オオバンがいました。つがいでしょうか。
オオバンは、小型で羽が真っ黒ですが 嘴 (くちばし) が白く、泳ぎ方がとても愛嬌があります。「市の鳥」に指定されています。


岸辺に近い枯草の浅瀬で、しきりに地面をつついています。餌となる小生物がいるのでしょう。


今度は、小さな鴨の仲間です。たぶん「コガモ」だと思います。


コガモも 春先から動きが活発になって来ました。
オオバン同様に、浅瀬で盛んに餌をついばんでいるようです。


ただ、コガモは警戒心が強いようで、シャッター押そうと水辺に一歩近づくと、飛んで逃げてしまいます。十数メートルは離れているのですが、なかなか近くに寄らせて貰えません(笑)。
オオバンも同様に近づけてくれません。
コガモが飛び立つ瞬間をシャッターに捉えました。

写真を加工して、拡大してみます。


次は、白鷺の登場です。
この沼の白鷺は、コサギ、チュウサギ、ダイサギ と 体のサイズで三種類が生息しているとされていますが、筆者はいまだに区別がつきません。


白鷺は、今日のように、まれに遊歩道に上がって来ることもあります。
写真の中央、遊歩道の曲がり角の先に小さく写っています。


更に歩くと、おやっ!、別の白鷺と同じ視界に、今度はアオサギが登場しました。
下の写真の左上に 白鷺がいて、右下の大きなグレーの鳥がアオサギです。
同じシャッターに同時に収まることは、なかなかないです。


白鷺が飛び立ちました。青空を背景に、ちょうど良いタイミングでした。


また少し歩くと、葦の茂みを隔ててアオサギが油断しているのか、岸辺に近いところにいました。


その先に、また別のアオサギが...。 今日はアオサギが多いです。


少し寄ると、またしても逃げられました。


暖かい日が増えて来ると野鳥に出会う機会も多くなってきます。動きも徐々に活発になってきます。
昨日今日は、久しぶりに青空が広がり、多くの水鳥に出会い、飛ぶ瞬間もいくつか撮れました。
寒さが緩む2月の中旬から5月のゴールデンウィーク過ぎくらいまでが、絶好の野鳥観察ウォーキングのシーズンです。


最後に、今がちょうど見頃となった清涼な白梅を。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではまた。