森のそよ風のブログ

日常生活の記録、旅行記、世の中の動向の観察

大文字焼 を観て来ました


こんにちは。


先日、「五山の送り火」(大文字焼)を観に行ってきました。


ちょうどその日は台風7号が東日本を襲いましたが、前の日に移動という日程で新幹線とホテルの予約ができていました。
留守宅は気になりましたが、二か月近く前から計画して イベント参加を申し込んでいたこともあり、予定通り決行しました。都内や千葉県で倒木などがあったようですが、甚大な被害がなくて良かったです。


鴨川の近くに宿を取りました。


いつ来ても、鴨川の流れを見ると安らぎます。
もし鴨川がなかったら、京都の風情は随分と違ったものになると感じます。




着いた日は、以前にも行った レトロストリートの「寺町二条」にでかけました。


三条大橋から寺町への途中には、桂小五郎像 (旧長州藩邸跡) や、旧島津製作所本社 (明治2年創業) など 様々な歴史的遺構がありますが、今日は、井原西鶴の句碑を見つけました。井原西鶴は元禄期の作家(代表作「浮世草子」など)として知られていますが、俳諧師でもあったのですね。


 ・ 通ひ路は 二条寺町 夕詠 (ゆう ながめ)



ネットでこの句の解説を探してみたら、「風情のある二条寺町を 四条河原町の涼み床に向かう粋人たちが駆け抜ける様子を詠っている」とありました。


二条寺町に着き、江戸期からの古い商店街を散策して、お茶にしようと茶房の二条若狭屋を覗きましたが、お盆休みでお客が多くて1時間20分待ちとのことで予約券をもらって一旦出ました。
同じ通りの漆器の店「象彦」のショールームを見学して再び若狭屋へ。


時間的にはラストオーダー (多分17時) ぎりぎりの再入店となりました。
本日の和菓子セットをオーダー!


明日は 旧暦 お盆の「送り火」の日にあたるので、それにちなんで「大」の字をデザインした菓子が供されていました。


もう1セットです。



翌日の昼は、前々から行きたかった「おだし と だしまき 京都離宮」という だしの「テーマパーク」にランチへ。 常に予約がいっぱいの人気の店です。(一か月前に予約)
場所的に、近くに電車や地下鉄の駅がないので、京阪電車の「中書島」駅からタクシーで。
看板が見えて来ました。


建物が日本家屋です。


枯山水の石庭も設えて、しゃれています。


ランチのメニュー。


ランチは決まった一種類ですが、主菜の「だしまき卵」にまぜる出汁を、4種類のチョイスの中から好きなものを選べます。
 ・離宮のおだし ・京さわらだし ・あごだし ・かつおだし


四種類をテイスティングしてから選べます。
「京さわらだし」、を選びました。


主菜の だしまき 以外にも 前菜や小鉢が いろいろと付いてきます。


だしまきが焼きあがるまで待つこと約10分。出て来ました。


京だしの味を、たっぷりと味わいました。


売店でおみやげを少々求めました。


今夜は、五山の送り火 鑑賞を含むイベントに申し込んであります。
3つほどのプログラムから成っていました。
 ・狂言鑑賞
 ・仕出し弁当(お酒付き)
 ・お茶会
 ・送り火の鑑賞


待合室の 襖衝立 です。


狂言は、お盆の墓参りの道中で、あの世での祖先達の日常生活の悩みを妄想して語り合ううちに意気投合した二人の男の話でしたが、現代風に脚色されており愉快でした。


下の写真はお茶会の一コマです。 建仁寺から来られたお師匠さんとのことでした。


いよいよ日が落ちて送り火の時間に。
近隣の数階建てのビルの屋上を借りていて、見学場所になっていました。


ここからは、五山のうちの二つが見えます。
「大文字」が点火されて、しばらくして「船形」が点火されました。


すっかり暗くなりました。



お盆の初日に帰ってきた先祖の精霊をお盆の終わりに道を照らして見送るという、おごそかな伝統の行事の雰囲気を堪能しました。
街の中心部から 場所によっては 3つ4つの送り火が見えるという、ちょうど良い大きさの盆地の京都ならではの行事ですね。


翌日(東京に帰る日)は、鴨川に「納涼川床テラス」を出している ケーキ・チョコレートのカフェで 今回訪問の名残りを惜しみました。


室内から見た川床テラス。


抹茶ケーキを注文。


川床からの鴨川 遊歩道の眺め。
少し曇っていて、それほど暑くなく歩けます。


お盆を過ぎて、真夏の間は非常に暑い 盆地地形の京都も、夜間の空気は涼しくなって来ていました。
宿で就寝中もエアコンを止めても十分にゆっくり眠れました。


暑かった今年の夏も、もうすぐ終わりでしょうか?


仕事が忙しかった時期は、ほとんど知らずに来た日本の伝統行事や各地の風物。機会があったらまた参加したいと思いました。


ではまた。