森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

配当貴族投信が回復、新高値更新


こんにちは。


米国のインフレが概ねピークを打った模様で、これ以上の高進の可能性が低いと市場が判断しつつあり、その結果、長期金利が低下して 米国株価が大きく回復して来ました。


それを受けて、S&P500指数などの市場指数が年初から6月までの下落幅の半値戻しを達成し、また、米国株を投資先とする円建ての投資信託も基準価額が回復して来ました。
円建ての投資信託は、今年の春以降の円安進行の効果もあり、「過去最高値の更新」を覗う銘柄も出始めつつあります。


筆者が保有運用するファンドの中で残高が最大の米国配当貴族指数に連動する投信の動向が気になるところですが、幸いに新高値の更新に至りました。


下表に、配当貴族投信を含む国内で人気の高い投資信託の回復状況を、整理して比較してみました。



表の右側半分については、4/20-21日頃に記録した前回高値の値を100とした指数表示となっています。



表を見ると、インデックス投信の eMAXIS slimシリーズが堅調に回復しつつある中で、「野村インデックスファンド・米国株式配当貴族」は、8/15夜に更新された基準価額で 一足早く新高値の更新となりました。
これは、6月17日頃の底値時点での下落率がインデックスよりも勝っていることから類推されるように、下落局面でも 投資家が組入れ銘柄を手離す割合が少なかったことで、その後の回復が順調に進んだものと考えられます。単なる一過性のグロースではなく、業績低迷で高配当化した銘柄でもない 連続増配銘柄の事業ビジネスの 地道でしぶとい成長力 が出た結果であると捉えています。


「配当貴族」を2年半継続保有した感想は、価額の推移が安定しており かつ 市場が退潮局面でも粘り強く、全体を通しての含み益の進展も最も良好で心強いと感じています。
なお、独自の銘柄選定哲学で知られ、長期目線で下落からの回復が速いことで知られる「おおぶね」も同日に最高値を更新しました。
もちろんこの状況は一過性のことかも知れず、やがてはS&P500などが追い越して凌駕して行くことも十分に考えられます。しかしながら平常時のパフォーマンスはS&P500に 大きく見劣りせずに並走し、下落時には下げ幅が小さい、ないしは 戻りが速いという特性は、目的次第では、あるいは ライフステージによっては、保有価値が高いと判断している状況です。



筆者は、EXIT「運用しながらの 年率4%程度の定率 (または定額) 取り崩し活用)のスタート」まであと数年程度の時期となって来ました。 (追加投資の無い、細かい資産管理ができない) EXIT後の20数年の間、市場のトレンド転換などへの依存が少なく、金利変動や景気循環に揺さぶられにくい「強いファンダメンタルズによる ブレの少ない価値上昇」のポートフォリオが最も望ましいのではないでしょうか?


そのため、トータルリターンが S&P500指数に比して ほぼ遜色がなく、かつ同時に、S&P500指数よりもソルティーノレシオの優れた(=うねり <標準偏差> の少ない) 特性となるよう 更に調整を推し進めたい考えです。


そのポートフォリオの核の一つとして配当貴族投信を考えておりますが、ドルベースの米国個別株/ETFも含めて海外投資の全体を再構成し、また債券比率が高く安定性に優れた「グローバルバランスファンド」などとも組み合わせ、全体で概ね3本程度の投資信託に いずれ集約する計画です。


引き続き、「S&P500に近い成長性能」と「底堅さ」の ”両立” に見合う銘柄かどうかについて 今後とも現行保有銘柄全般を見渡し、徐々に絞り込みながら少数の投信銘柄に集約してゆく考えです。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。