森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

1週間ほど入院しました。


こんにちは。


11月下旬に1週間ほど入院していました。いまは既に退院して元気です。


命に別状はなく、男性の場合、50歳を過ぎると2割、生涯では9割が罹患すると言われている、よくある病気です。
通常は、症状を緩和する内服薬療法で済むようですが、筆者の場合は やや重傷で生活に支障が出て来たと感じたので手術に踏み切りました。


今日は、この入院にまつわる経験談について書きます。



今回 入院手術した病院は、家からは多少距離がありましたが、ゆえあって杉並区内の総合病院を選びました。そこは、一般病棟とはフロアーとスタッフを分けて、コロナ患者を数十人受け入れ可能な病院ということでした。
今回の場合は、これまでの平常時とは、コロナ対策の部分が大きく違っていたと思います。


まず、入院にあたっては、コロナワクチン2回接種が完了して2週間以上経っていることが推奨されていました。また、インフルエンザワクチン接種についても訊かれました。幸いインフルも秋口に接種していたので、ヒアリングした係員さんは満足そうでした。


更に入院前2週間の間、毎朝夕に体温を測って記録をつけさせられます。
かつ毎日の外出先を記入し、その外出先施設に何時間 (あるいは何分間) 滞在していたのかも要記入です。たとえば、「スーパーマーケットに30分」「勤務先、〇時間」とかです。
「近隣センターに30分」と書いたら、入院当日の書類審査で「この施設は何か?」と問われました。「地域の行事の施設です。絵画の展示会を短時間観ました。会食や飲食はありません。」と答えたらOKが出ました。上記以外に、「マスクを外した状態で、〇〇分以上の近接会話の機会はありませんでしたか?」も訊かれました。


そして、入院の3日前にも、わざわざ病院に行って、PCR検査を受けさせられました。
幸いこれまで感染せず濃厚接触者になったこともなかったので、PCRを受けたのは初めてでした。
一般外来フロアーとは別に特別のPCR検査場が設けられていて、待機者 1人づつ壁状の衝い立てで仕切られたブースで暫く待たされ、数分すると呼ばれます。
検体採取のカウンターに行くと、そこは腰から下はキャビネットで仕切られ、上半分はビニールのカーテンで厳重に腹のあたりまで隔てられていました。検査士さんが、そのカーテンの下とキャビネットの間の狭い隙間から手を出して、私の鼻に細い綿棒を入れるわけです。
鼻の奥を、その綿棒で3回ツンツンと突かれました。すぐに終わりはしましたが、確かに少し痛かったです。オリンピック選手が競技本番前の滞在中に毎日毎日PCR検査されて、鼻の奥に炎症を起こしたという話を聞いたことがありますが、毎日されるとなると、確かに憂鬱になりそうです。


さて審査が終わって無事に(?) 入院しました。
入院病棟の感染対策も徹底しています。もちろん家族も含めて外来者との面会は禁止です。
また入院患者は、用もないのに病室を離れることは許可されていません。用とは、トイレ・洗面と、短時間の売店訪問だけです。院内売店も利用時間が短縮されていて、午後2時から5時までの3時間オンリーです。病室を離れる際にはもちろん常にマスク着用です。
公衆電話も基本的に使わない前提となっていて、「自分の病床から電話してください。」という、従来とは逆の規則になっていました。
院内では、毎日朝夕2回、入院患者とスタッフに向けて、手洗い・マスク必ず着用・換気の励行を求める放送が流されていました。クラスター発生防止のためには当然のことだと思いました。


このように感染防止対策がセンシティブに求められはしましたが、看護師さんたちは明るく優しく接してくださったので、術後は少し痛みましたが、快適に過ごせたと思っています。


最後に薬剤師さんの話です。
手術前に、院内の薬剤師さんが病室を訪ねてくださいました。入院中、常用薬を預かってくださり、毎食後に1回服用分だけ届ける手順の準備のためです。また、麻酔剤や術中術後の細菌感染防止の抗生剤に対してアレルギーがないかを確認する目的もあります。


術後に麻酔が切れたあと、手術に付随してカテーテルを入れた箇所が痛んだので痛み止めの点滴をして貰いましたが、退院後も痛み止めの内服薬が念のため必要と考えて主治医に処方をお願いしておいたら、半日ほどして薬剤師さんが部屋に届けてくれました。
私が、「痛み止めは1日の服用回数や 服用の間隔に厳しい制限がありますが、それはどうしてですか?」と尋ねると、とても親切に教えてくださいました。こたえは、「薬は健康な体にとってある意味では毒物です。毒物は通常、腎臓か肝臓で毒性を分解して排出されますが、痛み止めの頓服薬の成分の場合は肝臓で分解されます。過度な服用は肝臓に負担をかけて肝機能に障害をきたすことがあるので、必ず服用制限を守ってください。」とのことでした。
頓服薬は基本的に劇薬で、正常な体にとっては無用な毒物と同じであることが良く理解できました。理由が理解できれば説得力が増すので、ルールを守るモチベーションが上がりました。


さて術後の 2, 3日の経過も良好で、無事に退院となりました。
この先は入院不要で元気に生きられるよう、身体を動かして食生活にも注意して、健康管理に努めたいものです。なかなか理想的には行きませんが....。


ではまた。