森のそよ風のブログ

ゆっくり資産運用と、日常の記録

資産運用における “ゴール設定” と “出口戦略” (その2)


こんにちは。


これから数回にわたって、私の資産運用の”ゴール設定”と”出口戦略”を書いてゆきたいと存じます。


目次です。


1.動機・きっかけ
2.各種の前提条件の整理
3.目標(ゴール)の設定
4.運用の方針
5.EXIT(出口)戦略



今日は内容の1回目として、「動機・きっかけ」を書きます。


★★★★★★★★★★★★★★★


1. 動機・きっかけ


電機/ITメーカーに技術者として入社し、会社員の終盤段階では 一部門の責任者として40年弱の間 勤めてきましたが、経緯があって3年ほど前にフルタイムの第一線を退く決断をしました。ある程度の退職金が出て現役時代の貯蓄も多少あり、子供も独立させたので、この先大丈夫かなとの考えもありました。
幸い、週1日のアドバイザーとして契約していただくことができましたが、収入は数分の1以下になりました。一方で、年金支給開始65歳繰り下げの移行世代であり、厚生年金の一部を少額ながら貰い始めることができました。
自由な時間もできたため、年金事務所で65歳時点の(満額の)予定年金額を教えて貰ってきました。合わせて妻の年金予定額も調べたら、妻は第三号国民年金の加入期間が大部分であったので、年金額はそれほど大きな額ではないということも遅まきながら知りました。
この先、パートタイムの顧問もやめたとき、当然に収入は厚生年金だけとなりますが、
そうすると自分と妻が死ぬまでの間の、生活費を初めとするトータルな生涯費用はいく
らかかって、年金だけで賄えるのか、貯蓄の取り崩しがいくら必要なのか、細かく見積
ってしっかり検証することが必要と、改めて認識しました。


まず、収入が年金だけになった段階でも、所得税、住民税、社会保険料の納付はまだまだ一生ついて回ることを改めて認識しました。その上で、死ぬまで誰の世話にもならず元気で生きるだろうという楽観論を前提とすることはできないため、やや安全をとって、仮に後期高齢者入りの時点で介護施設入居を余儀なくされたとすると、月々の介護施設料・税・社会保険料というフローの費用だけに絞っても、私の場合はフローの収入である年金だけでは賄えない可能性が高く、想定寿命までの間に 毎年一定金額の貯蓄の取り崩しが必要そうに思えました。


経済ニュースに注目すると、“デフレ経済からの脱却のためのアベノミクス”と言いなが
ら、実際には消費税スタートと その後の3回にわたる増税などの影響を含め、デフレどころか物価はじわじわ上昇しているので、ほとんどゼロ金利の預貯金の目減りは着実に進んでいると。(目減りの実感が無いので怖いです。)
せっかくの蓄えと退職金を黙って目減りさせている余裕はありません。少なくとも物価上昇分くらいは運用益で取り戻さないと、老後資金が痩せてしまいます。
元気なうちはあちこち旅行にも行きたいし、家と車の修繕や買い替えも要るでしょう。子供の住宅資金の援助もできればしたい。もしかしたら入院手術も無いとは言えない。
そう考えると、日常のフロー支出の補填のために貯蓄を取り崩すのは最小限にしたいです。
これが、資産運用を始めるに至った動機です。


さて次回は第2章を書く予定です。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。